2013年4月29日午後4時。 

外組其の八『爆華や』
劇団存続を賭けた、千穐楽の幕が上がった。 




外組の旗揚げは、2008年9月。 

メンバーは、もともと各々の客演先で 
出会った男六人。 
バラバラの個性だったがひとつの 
共通点があった。 

本番よりも楽屋で目立つ! 

そんな六人が、意気投合するには 
時間はかからなかった。 

出番はいつも、楽屋か居酒屋。 

 六人で飲む時は

「俺らのほうがおもしれぇのにな!」 
「出番、少なくねぇ?」 
「役は出しろじゃなくて心だから!」 
「セリフ少なくねぇ?」  
「まぁ、多くても覚えられないけど」 

言いたい放題で、楽しく飲んだ。 
  
そんな六人の中でも、一番の楽屋王と  
言われた男がいた。 

 彼の名は「中野マサアキ」 

ある飲み会で、中野が言った。 

「この六人で芝居したら  
 絶対おもしろいはず!
 絶対におもしろい!!  
 俺ら絶対おもしろいからっ〜!!」 

この発言により  

中野マサアキ 
亀井俊彦 
三上潤 
向出淳拓(ヒロキチ) 
喜楽
村田譲 

六人からなる、外組誕生。 

いつも芝居の外にいた=外組  

そう、何を隠そう中野が名付け親である。 

「よぉーし、じゃ劇団作っちゃお!」

六人は単純である。 

でも大概の劇団は、ノリからはじまっている。と、思う。 
なので、外組もノリからはじまった。  

 「座長、誰にする?」  
「え〜、中野が座長だったらウケるよね!」 

座長中野、誕生。 

最近外組を知った方は、ご存知ないとは  
思いますが、座長が「中野マサアキ」  
というのは、結成当時から続いている 
外組ギャグです。

最近では、中野本人も忘れて座長顔している 
という鉄板ネタです。笑 

そして

2008年9月5日 
外組、旗揚げ公演『あやまりや』 
動員数480名 






ただただ

自分たちがおもしろいものを演る!
自分たちが全力で楽しむ! 

そんな公演だった。

実は、この公演を旗揚げ公演と言っているが 
外組は当初、劇団にしようとは 
思っていなかった。 
時間が合う時だけ集まってやる 
2年に一回くらいのユニット企画の 
ように考えていた。 

しかし『あやまりや』が思いがけず 
お客様にも楽しんで頂けたようで 
そうなると外組は味をしめる。

「やっぱり俺ら、おもしれーな! 
 またやっちゃうべ!」 

 外組其の二『わらいや』決定!