最近、人を少し信じられなくなっている。
いや、私が引き籠っているせいなのかも知れないけど…
職場で耐えながら、退職に向け少しづつ準備を進めている。
同僚の皆さんは悪い方達ではない。
他の事務所から異動してきたこの年のいった後輩に対し
招き入れる…とまでは行かなくとも、苛めるでもなく、受け入れようとして下さっている。
何か聞いても快く教えて下さり、頭が下がる。
でも…退職を決めた今、私は本音を伝えられない。
もとより他の皆さんよりも年齢が高く、入社年次の浅い新参者の私には発言権は無い。(…と自分で思ってしまう。)
少し距離を取り、波風立たぬように気を配りつつ過ごしていたら…
一人ぼっちの自分が何だか寂しくなってきた。
何故他の人達はここで長く働けるのだろう…と不思議に思い、
逆に何故私は長く居られないのだろう…とまた不思議に思う。
そんな時、ふと立ち寄った本屋。
私の業界の先輩(面識はありません。一方的に存じ上げているだけです。)が書かれた本を手に取る。
その中には、私達が、この業界でどう生き残って行ったらよいか…について書かれていた。
なぜ、同業者に生き残りのノウハウを、それも一冊数千円の本で教えてくれるんだろう…
その理由として、業界の理不尽な構造にご自身も苦しんだ経験から
生き抜くための方法もあると教えたかった…と書いてあった。
本の中に、著者の良心が溢れていた。
本当に、開いた本の隙間から、著者のあたたかい心が溢れ出て来たように感じて、ちょっと涙ぐむ程だった。
一人ぼっちでも、寂しくても、本を開けば先輩に会える。
そう思ったら…ちょっとだけ一人で無いような気持ちになった。
ありがとう…先輩。