この番組を見て、えらく、感動した。
プロフェッショナル 仕事の流儀 一徹に直す、兄弟の工場 - 時をかけるテレビ〜今こそ見たい!この1本〜 - NHK
自動車整備のプロフェッショナルのご兄弟。
とにかく、研究熱心で。
お年を召しても、新しい器具や機械もソフトも臆せず勉強されている。
見学に来た同業者が、ここに来たら見た事ないような器具がある…と言っていた。
お客さんのために、よい仕事をするために。
小児麻痺を持った常連さん。
カーレースに出場するのが趣味だそうで、お二人とはもう長年のお付き合いだとか。
このお客さんが首を怪我した時に、お二人がお見舞いに来てその人の手を動かし、
「この位動くなら(車の運転は)大丈夫やな。」
と、言ったとか。
車を運転できなくなって、心まで参ってしまうのではないかと心配したと。
入院中に動かなくなってしまった彼の愛車を自宅まで見に行って、引きとって直す。
さびてボロボロになった部品を丁寧に直し、
引き渡しの日、お客さんと試乗して、サイドブレーキが握りづらくなっている事に気が付く。
弱ってしまった手に合うようにサイドブレーキを調整する。
頼まれたわけではなく、先回りして。
ここまでしてくれる修理屋さんっている?
…幾ら貰っているんだろう…と下卑た考えが頭を過ったが
油と埃にまみれたしわくちゃの作業着のお二人。
もう長年お願いしているというこのお客さんに、それも、不自由な身体で精一杯生きているようなお客さんに、
吹っ掛けるような事はしていないだろう。
…お金じゃない。
お金なんかじゃない。
職人の気概が感じられた。
お顔に刻まれた皺も、日に焼けた顔も…崇高さが感じられた。
車に乗るのが生きがいのお客さんの為に、全身全霊で仕事をしている。
仕事をするなら、こんな風に働きたい。
仕事のジャンルは違うけれど。
私は、出世したいんじゃなくて、お金(だけ)が欲しいんじゃなくて
こんなふうに、良き職人でありたい…と思った。