6月8日(土)。今夜のお酒は、和歌山県新宮市、尾崎酒造さんの地酒、「純米酒 太平洋」。古風な柄のラベルと外箱が、ローアル感を醸し出している。熊野川伏流水仕込。1,414円(税込)。精米歩合は60%だけれど、特別純米酒と書かないのは、尾崎酒造さんにはもう1グレード上に「特別純米」があるからで、そちらは、ちょっと山廃系でひね香がある重たい感じなので、自分はこちらの「純米酒」の方が好みだ。


やはり、捕鯨の町、太地町も近い、南紀の新宮のお酒なので、鯨の刺身や、ベーコンでいただくのが良いだろう。


この、ラベルや外箱のイラストがまた、ローカル感たっぷりで、お酒もうまくなろうというものだ。


この「純米酒太平洋」(特別純米もだが)は、キハ85系特急ワイドビュー南紀、特急ワイドビューひだ、の乗り納めに、2021年10月に出かけた際に、買って、阿房列車で呑んだ。どこの車中呑みも、コロナですいていて、気兼ねなくガブガブ呑めて最高だった。ワイドビュー南紀で勝浦に行って、帰り道の和歌山線吉野口駅で、駅弁から撤退したばかりの柳屋さんで柿の葉寿司ときぬまき寿司・鮎ずしを買い、京都から新幹線(写真)で名古屋に出て、そこから高山までワードビューひだで行って、という「さよならキハ85阿房列車」だったけれど、これは、その中ほど。新幹線の二等車で、柳屋の寿司をアテに、「太平洋」をガブガブやっているところ。


柿の葉寿司もいいけれど、南紀の酒には鯨もまた佳い。


そして、この「太平洋」の純米酒。「特別純米」よりは重たくないものの、十分に、濃醇旨口。無骨で米の旨味十分な、昔ながらの純米という感じだ。


さて、和歌山の魚ではないが、鯖の押し寿司のかわりに、同じく青魚、鯵を焼いてアテにする。


まだある。これは、熊野の、青魚のなれずし、の代わり、といったところか。アクセントに、みなべの南高梅、つけあわせにほうれん草のおひたし。太平洋がスイスイ進む。


〆の飯がないので、フライの衣を代わりに喰う。すっかり、飲み過ぎで、食欲が増進している。これはまずい感じだ。酔っていて覚えていないけれど、こんなにタルタルをかけていたのか。そして、「純米酒 太平洋」、完飲。


食後の甘味は、今夜も、鎌倉紅谷。「クルミッ子」もうまいが、6月は梅雨の季節。「あじさい」だって、練乳の濃厚な甘さが良い。今日は、静岡県 島田阪本産の手摘み新茶で、いただこう。デリケートでソフトな手摘み新茶。少し低温で抽出する。


二番茶を入れてみる。どうも、酔っ払って、甘味も倍喰いしたようだ。頑張ろう北陸、ということで、能登、七尾のお菓子屋さん花月でつくっているどら焼き。今日は、カロリーの高い方の「小倉あん」を食べたようだ。原料のはちみつ提供と、商品発売は、金澤やまぎし養蜂場だ。日本茶には、あんこが合うなぁ。 ごちそうさまでした。