シネトーク68『アンダルシア 女神の報復』●どこをホメていいか分からない凡作サスペンス | ぶっちゃけシネマ人生一直線!

シネトーク68『アンダルシア 女神の報復』●どこをホメていいか分からない凡作サスペンス

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三度のメシぐらい映画が好きな
てるおたくお
ぶっちゃけシネトーク

●今日のてるたくのちょい気になることシネ言

「『衝撃の~』と宣伝してる映画ほど大した衝撃だったためしがない」



シネトーク68

『アンダルシア 女神の報復』




監督:西谷弘 原作:真保裕一 脚本:池上純哉 脚本協力:酒井雅秋
出演:織田裕二/黒木メイサ/伊藤英明/谷原章介/戸田恵梨香/福山雅治/鹿賀丈史/夏八木勲
2011年日/125分/シネスコサイズ/東宝配給(2011年6月25日公開)




※ネタバレしてます! ご注意ください




ブルーレイ&シネマ一直線 ストーリーを複雑にしただけでサスペンスの醍醐味ゼロ!!


てるお 「前作のシネトークで僕は『続編は形だけじゃなくて中身もしっかりしたものを求む。スキのないシナリオで魅せてほしい』と言ったけど、やっぱりダメだったな~(笑)


たくお 「てか、『アマルフィ』の方がまだマシだったよ。もうねえ、なんでこんなスキだらけの映画ができちゃうのか頭をヒネりたくなる


てるお 「形から入るのが邦画の悪いクセ。最近、イヤになるぐらいピーマン映画が多すぎ」


たくお 「前作だってかなりグダグダだったのに、今回は演出としても、脚本としても、映像としても“サプライズ”が全然ない


てるお 「『アマルフィ』はストーリーよりもまだ観光映画としてそれなりに魅せてくれたものがあったんだけど、今回はそれすらないからね


たくお 「今回もやたらと空撮シーンを使ってるけど、それでもスペインの空気感みたいなものが全然伝わってこない」


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てるお 「確かにこの映画を観て『スペインに行きたいなあ~』とは思わないな。第一、ほとんど室内劇だし。パンフに書いてあったけど、レストランや大使館のシーンでは日本でセットを組み立てて撮影してたんだって」


たくお 「なんだよソレ」


てるお 「今回、たった1、2シーンしか出てこない戸田をいちいちスペインにまで呼ぶわけにはいかないだろうから、彼女のシーン撮影のためのセットなんでしょ。通称『戸田セット』と呼ばれてる(ウソ)」


たくお 「なんで前作ではイタリアの日本大使館にいた彼女が、バルセロナの日本総領事館で黒田とひょっこり再会できるかのかも分からん」


てるお 「まさに奇跡的な再会率!(笑)」


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たくお 「エンドロールでは撮影協力にしっかりと“栂池高原スキー場”とクレジットされてたよ(笑)


てるお 「さすがに前作よりは製作費が抑えられてるから全編海外ロケは無理だったんだろうな」


たくお 「今回、観光映画として魅せることが無理なので、さぞかしストーリーやアクションに力を入れてくれてるのかと思いきや・・・・・」


てるお 「そうでもなかった(笑)」


たくお 「日本人投資家の死を発端としたマネーロンダリングが絡んだ巨大な国際犯罪に織田裕二とインターポールの伊藤英明が立ち向かう話なんだけど、スケールが大きそうにみえて実はそうでもない(笑)」


てるお 「事件で動いているのは織田、伊藤、メイサの3人だけなんで、話が意外と小じんまりとしちゃってる


たくお 「色々とストーリーを入り組ませているんだけど、それが逆にサスペンスとしての面白さを殺しちゃってるんで観てる方としては一向に面白くならない


てるお 「話が全然盛り上がってこないでグダグダさでテンポも悪い。エンタメ大作なのに中だるみしてるってもうダメでしょ」


たくお 「織田とメイサがノンキにトランプしてるとこなんか見せられても(笑)。そういうチグハグした話でもスピーディーに描いていればごまかしようもあるんだけど・・・・」


てるお 「西谷監督って演出になんかもたつきがあるんだよね。もっとバッサバッサと切り込んでくれないと」


たくお 「あまりストーリーテリングがうまくない。前作のようにブチッと映像が途切れて画面が真っ暗になっちゃうような意味不明な演出はさすがに封印してたけど(笑)」


てるお 「そういえば前作の公開時、『途中で映像が途切れる箇所がありますが演出です』と断り書きを掲示してた劇場もあった」


たくお 「だって誰もが上映事故だと思ったからね」


てるお 「黒幕は意外な人物!というドンデン返しにしたかったんだろうけど、主要人物が4人しかいないから意外性もなにもない(笑)


たくお 「そうそう、ドンデン返しが全然効いてない。想定の範囲内(笑)」


てるお 「『はあ? なんでそーなるの?』と置き去りをくった感じ。あんだけの事件の結末が『コレですかあ?』だし」


たくお 「まず黒幕であるメイサが何をしたかったのかがよく分からない。単に私利私欲で動いていたのか、自殺した谷原が許せなかったのか、犯行の動機があまりに曖昧すぎて」


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てるお 「メイサは過去に父親が起こした一家心中で自分だけが生き残ってしまい、それがずっと心の傷となって残っていた。でも死んだ妹への懺悔の理由づけももうひとつピンとこないんだよね」


たくお 「父親の身勝手な心中が家族全員を不幸に陥れたことに対して強い憎しみを持ってるんだけど、犯行の動機もそれが理由なの?とツッコミたくなった」


てるお 「それって単に自分の不幸を言い訳にしただけのアホな女じゃん(笑)」


たくお 「メイサのそのトラウマがドラマと全然うまく絡んでこないから、謎解きの部分とかもうどーでもいいんだよ(笑)


てるお 「ストーリーの落としどころがあまりにスカポンタンで、色々と仕掛けをしているように見えて、ただ話を小難しくしてるだけなんで考えるのもメンド臭い


たくお 「メイサと谷原のやりとりを残したメールから自分が犯人だと足が付いてしまうと恐れた彼女は、谷原のノートPCを持ち出そうと部屋から豪快に外へ放り投げちゃうんだよ」


てるお 「しかも一連の事件に方が付くまでそのPCはずっと雪の中に埋もれたまま。普通そんなことしたらPCなんてイカれちゃうって」


たくお 「で、雪解けになる前にメイサが必死こいて掘り起こしてるところを織田たちに見つかって捕まるんだけど、なんかもう火サスを観てるようななんのヒネリもない安っぽいオチにただただボー然(笑)


てるお 「もっと分からないのがメイサがそのPCを回収するように仕向けるため、織田が伊藤に撃たれてわざわざ“偽装死”を図るんだよ。でもあんな小芝居をする必要あるか?」


たくお 「宣伝で織田が撃たれるシーンを意味深に使われまくってたけど、あんなどーでもいい場面だったとは。もう脱力・・・・・


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てるお 「もっというと、織田とメイサがアンダルシアに行く必然性もない」


たくお 「そうなんだよ。アンダルシアでのエピソードは無理矢理感ありありだったよなあ」


てるお 「そのどーでもいい織田の陳腐な殉職トリック場面といい、しまりのない気の抜けたアクション・シーンといい、全然燃えさせてくれない


たくお 「あのヘナチョコな銃撃シーンはないよねえ。もうちょっとなんとかならなかったのか」


てるお 「サスペンスとしてのストーリーがまずダメダメなんだから、だったらアクションで魅せるぐらいの努力はしてほしい」


たくお 「『ピースメーカー』とか『ジェイソン・ボーン』ぐらいのカーアクションなら日本でもできるだろ? それぐらいハデなもん見せてほしいよ」


てるお 「アンダルシアで伊藤らが敵のアジトを急襲するクライマックスでも、アクション・シーンを全く描かず“銃声”だけだったし」


たくお 「あのボンクラ演出にはビックラこいたねえ。フジにそこまで“コスト削減”を迫られてたのかな?(笑)


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てるお 「ストーリーやアクションが物足りないとそこを俳優の演技で穴を埋めるしかない、ということになるんだけど・・・・」


たくお 「織田、伊藤、メイサの3人でそれほどの求心力があるのかと言われたら、これまたビミョー


てるお 「織田クンは相変わらずしかめっ面だし(笑)。でも彼の作品に対する取り組みは他の俳優にはない“こだわり”が感じられるけどね」


たくお 「とはいっても、彼の頑張りがどーも空回りしちゃってるんだよなあ。これは織田クンが悪いわけじゃなくて、監督やプロデューサーが織田裕二という俳優を使いこなせてないような気がする」


てるお 「織田クンはキャラに合わせた演技でちゃんと“見せて”くれているのに、それでも“魅せられない”のはスタッフの努力不足と言われてもしゃーない


たくお 「ハリウッド映画みたいに主役のハードボイルドをもっとわざとらしいぐらいにカッコよく演出するべきなのにそれができていない。ずっとしかめっ面でクールでいることがカッコイイと思ってるんだったらそれは違うでしょ」


てるお 「彼はあるインタビューで『お客さんに人気のある人だけ集めましたみたいな作品は、出来が悪いと1観客としてがっかりしちゃう』ともっともらしいことを語っているけど・・・・・」


たくお 「本作がそういう作品になっちゃってますから(笑)」


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てるお 「で、相手役が黒木メイサだとやっぱり役不足なんだよなあ。前作の天海祐希ほど織田と対等な立ち位置に付けていない


たくお 「彼女にストーリーを委ねるには明らかに力量不足と言わざるを得ない」


てるお 「大掛かりな国際犯罪にこんな小娘1人が関わっているという話そのものにもうリアリティがないじゃん


たくお 「あと黒木メイサはどの作品を観ても黒木メイサなんだよね。女優というからにはそろそろ演技の幅を広げていただかないと・・・・」


てるお 「“どこか影のあるミステリアスな雰囲気を持ったヒロイン”という仕事しかこないからじゃない?(笑)」


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たくお 「でも織田にブチュ~~と濃厚なキスを浴びせるシーンはエロくて良かったけど」


てるお 「いいなあ~、俺もチュッチュッされたいなあ・・・・と指くわえながら観てた(笑)」


たくお 「当初のヒロイン役はTV版『外交官 黒田康作』に引き続き柴咲コウが登板するはずだったらしいけど、完璧を求める織田が彼女の演技に注文を付けまくり、それに不快感を示した柴咲サイドが出演を辞退した・・・・というのがもっぱらの噂


てるお 「フジがどの作品よりも力を入れたドラマ版が平均視聴率10%というシャレにならない大コケっぷりで、今回のストーリーの見直しも迫られた・・・・という噂もある」


たくお 「だって正直、ドラマ版もあまり面白くなかったし」


てるお 「いろんな話を盛り込んで複雑にしてサスペンスとしての醍醐味をなくしちゃってるのは今回の映画版と一緒」


たくお 「警視庁から左遷されてなぜインターポールにいるのかよく分からない神足捜査官役の伊藤英明も『海猿』で見せた魅力とは程遠い凡キャラだったし」


てるお 「伊藤クンってあんな演技ヘタッピだったっけ? 彼のセリフ棒読みが気になっちゃって映画に集中できなかったよ(笑)


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たくお 「監督ももうちょっと演技指導しなさいよ」


てるお 「織田と伊藤の対立がストーリーのアクセントになってるかと言われたらそうでもないし」


たくお 「福山にいたっては今回も『何のために出てるの、アンタ?』という程度の出演だし


てるお 「ただのチャラ男じゃん(笑)」


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たくお 「前作で織田と一緒に奔走していた戸田も今回はほとんど友情出演


てるお 「これだけの豪華出演者を揃えておきながら監督が裁ききれていないから、どのキャラにも散漫な印象しか残らないんだよ」


たくお 「とにかく今回は黒田が全然動かない。この映画の主人公は一体ダレ?と言いたくなるぐらい」


てるお 「主役であるはずの黒田に主軸を置いてないから、一体誰の何の話を見せたいのかよく分からないんだよ


たくお 「サスペンス・ストーリーは大してヒネリが効いていない、アクションもユルい、観光映像は前作ほどじゃない、俳優の魅力ももうひとつ・・・・。じゃ本作の魅力ってなに??」


てるお 「う~~~~~ん・・・・・分からん(笑)」


たくお 「それで“壮大なサスペンス超大作!”って言われてもねえ。フジは超大作の意味を分かってんのか?


てるお 「海外ロケで人気俳優を使った映画なら日本ではどの作品も“超大作”になるんだよ(笑)」


たくお 「サブタイもなんで『女神の報復』なんだろ? よく分かんない。メイサは何に対して“報復”してたんだ?」


てるお 「むしろ前作が『女神の報復』で、今回が『女神の報酬』にしたほうが合ってたような気もするけど」


たくお 「なんか今回は総体的にダメダメだなあ。いつまで経ってもドラマと映画の境界が曖昧になってる邦画のイヤ~な部分だけを見せつけられた気分だった


てるお 「もっと映画としての“格”を見せつけなさいよ!」


たくお 「これで『シリーズ最高傑作!』とか『心揺さぶる感動作』と堂々と流してるフジのCMにも腹が立つ


てるお 「もう怒りを通り越して呆れるもんがあるなあ。予告編でも『事件は全世界へ』『1人の日本人が殺された』って全部ウソじゃん」


たくお 「目の肥えた映画ファンはそういう誇大宣伝にはそんなに騙されないもので、1週目の興収は前作の68%と今ひとつの数字」


てるお 「前作は36億のヒットだったけど今回は20億届くかどうか」


たくお 「でも織田クンはシリーズ続行にやる気満々らしいよ」


てるお 「予告編の『黒田康作 最後のミッション』もウソですか?」


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●『アンダルシア 女神の報復』満足度料金

てるお  700

たくお  800円



『アンダルシア 女神の報復』 ★★






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