60歳になり意識が変わったところがあった。
女房や子供を育て家庭に少しでも潤いをと、当たり前に閉塞的に過ごしてきた60歳未満の人生があった。
常識的にはそれが当たり前だと思うし、私自身それが当たり前だと思って、ある程度ストイックに生きてきた。
しかし、60歳になって定年退職が迫って意識に変化が現れた。
やりたいことをしてもいいんじゃないのか。
そんな意識が芽生えたら行動まではそれほど時間は必要なかっだ。
くだらないかと思われるかと思うのだが、芽生えた内容は、バイクに乗ろうというものだった。
女房に話せば、危ない高いと賛成とは程遠いレスポンスであったが、我慢できない私もあった。
高いと言われたので、最大限尊重して、オークションで格安の個体を手に入れたのだが、安かろう悪かろうで私を悩ませてくれた。
しかし、反対を押し切って買ったのだから私にも意地があり、コツコツと悪いところを直しながら、直すたびに愛着が深まりながらの今がある。
振り返れば、スクーターには乗ったものの、所謂オートバイに乗ったのは23歳以降初めてであった。
買ったバイクに乗った瞬間に若い頃の感覚が戻って、値段より感動がはるかに大きく、判断は間違いなかったと確信した。
楽しみという伴侶と共に生きていくから、人生に大きな満足が生まれることを実感する今日この頃である。
・・・おの・・・
