一昨年の10月くらいから、時に地味に時に派手に両親の介護生活を送っているが、体力の限界を感じて昨年9月より施設でお世話になっているので、そのことに使う私のエネルギーはずいぶんと軽減された。

 

老人施設には空きがないとか、年金だけでは足りないとかいった報道はあるものの、ネットで探せば空きのある施設は無限にあり、年金で足りる施設も多い。

 

介護をやったというか年寄りの金の管理をしたことのある人なら分かると思うが、施設生活といっても年金で支払う必要があるのは施設代金だけではない。

 

 

健康保険、介護保険、住民税、固定資産税、電気代、ガス代、医療費などなど結構なものだ。

 

金額的に大きいのは住民税と健康保険で介護保険や固定資産税もボディーブローのような金額ではあるものの、ボディーブローのように静かに確実に経済的なダメージとなる。

 

一緒に生活していた時は、5時に起きて6時までに朝食を食べて出勤し、17時に仕事を終えれば買い物をして家につけば19時を回っており、そこからの夕食の準備とその他もろもろの家事が待っている。

 

両親はのんきなもので、特に家事を手伝うわけでもなく、料理をほめたりけなしたりで何とも微妙なものである。

 

さすがにそんな生活は体力の限界を感じて継続不能と思ったので施設に入ってもらって今の生活がある。

 

 

素直な日常生活なら苦労も少なかろうが、我が家だけでなく一般的に年寄りは加齢とともに頑固になるので言うことを聞いてくれないシーンが多く疲れが増えるケースは決して少なくない。

 

言うことを聞いてくれないで、比較的最近困ったのが、この夏の酷暑の中で両親には暑いという感覚が少なくなってしまって、暑い中でエアコンを止め窓を開け、そして父が熱中症になった。

 

エアコンを絶対に止めるな、絶対に窓を開けるなときつく言っても効果はないので、エアコンのリモコンを預かって窓に鍵を閉めて対応し、2回目の熱中症はなく過ごせた今年の夏である。

 

こんな苦労をしていた頃も懐かしいと感じる時期が将来にやってくるのだろうから、後悔しないようやれることはやりながら過ごしていきたいと思う今日この頃である。

 

 

                       ・・・おの・・・