朝から各報道機関が取り上げているので、私のブログで取り上げることもないような気もするが、昨日午後10時24分頃、ハロウィーンでにぎわっていた韓国・ソウルの梨泰院(イテウォン)という繁華街で、大勢の人が次々と倒れる事故が起こった、
報道によれば、これまでに149人の死亡と150人の負傷者が確認され、飛行機や船舶、或いは火災でもないのに事故でこれほどの犠牲者が出るのは珍しい。
私の若いころはハロウィーンという欧米の習慣はあったものの、日本ではほとんどイベントもなかったと記憶しているが、最近はこのイベントは大いに盛り上がっており、この季節ハロウィーンを取り上げる報道機関は多い。
大勢の人が集まって圧死する事故としては、2001年の明石(兵庫県)花火大会歩道橋事故という事故を思い出し、あれも花火を楽しもうと集まった人が歩道橋の上で危険な過密が起こって圧死する人が出て、11名が死亡し,183名が傷害を負った。
明石の事故も悲惨であったが、今回の事故は犠牲者の数で言えば10倍以上の大惨事である。
一部報道によれば現場付近の飲食店に有名人が現れ、一目見ようと多くの人が集まったことが原因ではないかと報じられているが、これほどの事故の原因であるとも考えられ、その有名人も大変な反省の中にいるのだろうか。
韓国での多数の犠牲者を出した事故としては、私の印象に強いのは、1995年に発生した三豊百貨店崩壊事故である。
事故の原因は、地上4階で設計されたものの建設途中で5階建てに変更された上、柱の一部を撤去したり細くしたりといったいい加減な工事が原因となって崩落したと解説されており、死者はなんと502名、負傷者937名の大惨事であった。
日本の多数が犠牲となってしまった事故として印象的なのは、1972年に発生した死者118人負傷者81人の千日デパートという大阪難波の建物火災や、1982年に発生した死者33名負傷者34名を出した東京都のホテルニュージャパンの火災である。
特にホテルニュージャパンの火災は、現場から生中継され、火に追われた宿泊客が高さのあるホテルから飛び降りるシーンも含まれており、今なら放送事故に分類されるのではなかろうかと思われるような衝撃的な映像が流れた。
一般的な生活をしていれば圧死しそうなほど人が密集する場所にいる経験はないのだろうが、普通に歩いていると突然圧死してしまうような逃れられない場所が発生してしまうことを覚えていかないといけないようだ。
何はともあれ、犠牲になった方のご冥福を祈るとともに、怪我をされた方の1日でも早いご回復をお祈りする。

