当初は数日でロシアに陥落させられるとも見られていた、ロシアのウクライナ侵攻であるが、今年の2月24日に侵攻開始というので今月も24日になれば8か月も続いている戦争ということになる。
理由はともかく、独立国に対する一方的な軍事作戦を始めたロシアへの風当たりは強く、報道を見ればロシア国内の有力な人々からもプーチン大統領は孤立を深めているようだが、戦争が終わりそうな気配は全然ないわけで、核攻撃もちらつかせるプーチン大統領には多くの人が疑問と恐怖を感じていることだろう。
独立国といっても、ソビエト連邦時代は同じ国であったし、1991年のソビエト崩壊後は完全に独立国として歩んでいるものの、親露派が政権をとったり、逆にEUよりの人間が政権をとったりしながらの歴史がある中で、2014年にクリミア半島をロシアに勝手に編入し、適当な理由をつけて今年の侵攻につながっている。
ウクライナは、東ヨーロッパに位置する国で国土面積は約60万3700平方キロメートルと日本の1.6倍ほどで、人口は約4159万人で日本の3分の1となり、GDP(国民1人当り)は2100ドルと4万ドルを超えているとされる日本と比べれば、単純に金額だけで考えれば相当貧しい国ともいえる。
正直、この侵攻を除けばそれほど日本で報道される機会もなかった国に感じるが、調べてみればロシア料理のボルシチや有名な踊りのコザックダンスはウクライナ発祥と言われており、負のイメージではあるもののチェルノブイリ原発もウクライナに位置している。
私は歴史も地理も詳しくないので、馬鹿にされるのを覚悟で書かせていただければ、ロシアからボルシチとコザックダンスとチェルノブイリを引くと、マトリョーシカとレーニンとゴルバチョフとプーチンくらいしか思いつかない。
ソビエト連邦最後の最高権力者であったゴルバチョフ氏は今年亡くなった。
日本は武器の輸出ができず、いくらロシア非難の声が上がっても、軍事的援助はもとより武器支援さえもできない状況であるのは当然で、1000億円程度の経済援助にとどまっているようだが、こんな理不尽な戦争にも経済援助しかできない日本の立場は仕方ないにせよ、戦争終結後は復興と反戦の意味で多くの日本人がウクライナ旅行を楽しむようになれば素敵ではなかろうか。
忘れてたがロシアといえばウォッカであり、今の仕事を始めたころの40年前には、癖がなく安価で酔えるのでロシア産ウォッカの
ストリチナヤ
という40度のお酒にしばしばお世話になったのを思い出した。
今でも酒屋さんにはおいていると思うが、久しぶりにそんなのでも飲んでロシアに勝つと願掛けでもしてみたいものだ。



