有名な韓国料理といえば、
キムチチゲ、チヂミ、クッパ、ビビンバ、トッポキ
など色々あるのだが、今回の旅行でなんといっても食べてみたかったのが蔘鷄湯(サムゲタン)であった。
キムチチゲ、チヂミ、クッパ、ビビンバ、トッポキ
など色々あるのだが、今回の旅行でなんといっても食べてみたかったのが蔘鷄湯(サムゲタン)であった。
韓国料理も好きなので、結構日本でもいろんなものを口にしたのだが、この蔘鷄湯だけは食べたことがなく、折角韓国に行くのだからと食べる料理のベスト1に入れていた。
小雨時々雷付の豪雨の中、地下鉄を乗り継いで迷いながらもどうにか昼前に店につき、多くの客で賑わっていたもののどうにか空き席があって待つことなく着席出来たのだが、昼になると多くのお客さんが押し寄せてあっという間に満員になってしまうあたりがいかにも人気店だ。
何でも韓国の人は、暑い夏を乗り切るため栄養価の高い参鶏湯を食べる習慣があるといい、日本で言う土用の丑の日の鰻(うなぎ)のような役割もあるという。

注文から10分ほどして注文の参鶏湯が目の前に置かれたが、白いスープの中にそこそこに大きな鳥が小さく切り分けられることもなくドカッと入っており、肉以外にネギ、ナツメ、黒ゴマ、松の実、もち米、殻つきの栗、高麗人参、銀杏などの姿と香りも感じられる。
肉は絶妙に煮込まれており、箸で簡単に肉と骨の部分が分かれるし、見た目よりはるかに柔らかく、鶏肉として十分の美味しさ持ってる上に、他の具材の香りも程よく絡んでおり、薄めの味付けとあわせて優しい旨味が口だけでなく喉から腹の中にまで広がってくる感覚だ。
割としっかりした味付けの料理の多い韓国なのだが、この蔘鷄湯という料理は口に入れた瞬間に感じる積極的な味ではなく、香りから始まり歯ごたえを楽しんで食べるごとにじわじわと美味しさが身体に染み出すような控えめな味付けでありながら確実な美味しさであり、この料理以外では余り類を見ない味わいが新鮮だ。
食べ放題のキムチもたっぷり頂いて期待通りの満足のランチとなった。
建物もレトロで趣を感じさせてくれ、韓国に行く機会があれば是非行っていただきたいお店である。
・・・おの・・・