今回の韓国旅行での最大のテーマと言えば、思い出の場所巡りであったのだが、なんせ35年も前の中学時代の話であり、ソウル日本人学校と南山外人アパートの間はスクールバスでの移動だったし、高校受験ということで毎週末に遊びにどこかに行くというわけでなく、意外と行きたい思い出の場所は少なかった。

学校はとっくの昔に建てかえられたという話を聞いていたし、新しく大きな道が出来たせいで当時と道も違っており全然どうやって行けば良いのか判らない。

アパートに関しては、私が韓国生活を終えるとき有名なホテルがすぐそばに出来たので、そのホテルを目印に行けばいいことから場所は判るものの、ここも15年ほど前に取り壊された挙句に、整地されて公園になって地面さえも大きく変わったという話を聞いた。

何度か行った新世界デパートなんていうのもあったのだが、これまたとっくの昔に取り壊されているだろうし、今建ってる同じ名前のデパートに行っても何かを感じられるかといえばそうでない可能性のほうが高いというか絶対に何にも感じられるはずがない。

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アパートに帰るときいつも見た南山(なむさん)の形や、アパートの窓から見えた漢河(はんがん)やその周囲の様子については、それほど変わっていないだろうからそこそこに当時の思い出に浸れるのだろう。


さて、言葉が通じない韓国にいきなり行って、とっくに移転した学校の場所など探せるわけがなく、昭和53年当時学校のあった場所を探すべく検索するも正確な場所が判らず、色々検索していると私と同じころこの学校で過ごしたブロガーさんが見つかったので聞いてみたところ、その方も場所は判らないということであった。

万策尽きた感がして、少々裏技で申し訳なかったが学校関係者にメールを出して質問したところ、
「当時の学校は漢南洞96-3番地シンサンシティミソビルディングですよ。」
というお返事を頂き、簡単に場所が判ると思ったのだが、日本であればネットの地図で住所から所在地が検索できるものの、私はこの地名をハングルに変換するが出来ないので検索不可能であり、またまた壁が現れた。

所在地を教えてもらった人に地図を送って丸でもしてもらおうかなんて考えも頭をよぎったが、所詮は私自身の思い出という小さなことを解決するだけの事なので、もっとさりげなく場所を調べようとそのままグーグル検索したところ、某ブロガーさんのバザー開催の記事に同じ住所が掲載されていた。

その記事には地図はなかったものの、記事の内容が一部ハングルで書かれており、漢南洞96-3は
 한남동 96-3
とハングルで表記することが判った。

今度は、これをそのままグーグルマップで検索すると


そのままずばりその住所の場所が表示され、行くべき目標地点が判明した。 

続けてこうやって文字にすれば簡単に場所が判ったように感じられるかもしれないが、何度となく途中でもういいやと諦めかけたものの、やはり折角行くんだから出来る事は日本でやっておいて悔いの残らない渡航にしようという執念がほんの少し上回って、とりあえず必要なパーツは揃った。

さて、35年ぶりの韓国、私に期待通りの懐かしさを与えてくれるのであろうか。


 ・・・おの・・・