別にリードに思い入れがあったわけではないが、バイクを見に行くとベストセラーのリードが最も無難に見える。
新車なら20数万かかるけど、中古で半額ちょっとくらいで買ったと思う。
新車で調子が良ければ100キロくらい出ると説明を受けたが、実際には最高でも83キロくらいで普段はせいぜい80キロしか出ない。
しかし、前のバイクが60キロしか出ないのと較べれば、この20キロの差は大きく、車のスムーズな流れが不思議と70キロくらいの私の生活圏内では、80キロは車線変更や追越も可能な必要充分なスピードである。
さすがにホンダのベストセラーで、もう３～４年乗っているが調子は絶好調で、タイヤやブレーキバッド、バッテリー交換したくらいである。
神戸の震災の時、この手のスクータータイプのバイクのありがたさが良く判った。
当事の神戸では地震の影響であちこちで渋滞がおき、効率の悪い乗り物であった自動車よりはるかに効率良く目的地につくことが出来、荷台とは別に足元にも多くの荷物を載せることが可能で非常に重宝した。
地震の数日後、ビールが飲みたいと言う同僚のわがままに、前リード80が出動した。
まだ閉まっている店が多い中、冠水商品で良ければあるという酒屋を見つけ、ダンボールがふやけた缶ビールを５ケース買って来たことがある。
自動車でもオフロードバイクでも困難な作業だった。
当事閉まっている店が多い中、バイクで動く事の不安はパンクただ１つだけであったが、幸いパンクすることなく、底知れぬ機動力を発揮した。
バイクも色々乗ったけど、私が乗り始めると直ぐに５０CC並みのパワーに落ちるのは何故だろう。
今でも出足は５０に軽々と抜かれてしまう。
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