
初めて買った新車で、思いっきりのローンで買ったと思う。
マイナーチェンジはしたもののそれほど大規模な変更は与えられず、同じようなバイクを良く買うなぁみたいにバイク屋に言われた気がする。
最初の新車だったので、洗いまくってワックスをかけまくった。
この頃になると私の洗車は少々異常な様相だったらしく、私がバイクを洗っていると病気かお前は見たいに知り合いに言われた。
週に一回はとことん洗車するが、平均すると1時間半くらいかけていたと思う。
高校時分よりはバイクを買っても感動も少なくなったが、社会人になってから後にも先にも新車で買った中型バイクである。
バイトの帰り、前を車が走りその先の歩道に子供がいて車道の方を見ている。
「あの子供飛び出さなければ良いが。」
と考えていると、前の車が急ブレーキをかけ私のバイクはあっさり前の車に追突してしまった。
その子供は飛び出さなかったが、車道の反対側の見通しのきかない道からその子供の友達が自転車でいきなり飛び出してきたのだった。
幸いその子供にはぶつからず、私が車に追突しただけのお間抜け事故で済んだから良いものの、まだ新しかった私のバイクはと見てみれば、大した衝撃も無くウインカーなど普通にこけた時に壊れる部品だけの修理で済んだ。
車の方もトランクが凹んだものの、100万ドルの笑顔と1000円のお菓子で許してもらった。
このバイクは私のスーパー洗車のお陰で、他人に譲るまで新品同様の輝きを見せていた。
3年乗ったある日、私は永年愛しつづけたバイクがすっかり飽きてしまい、自動車を愛してしまっていた。
当事普通の400CCが30万円ちょっとで買えた時代に45万円近くしたウイングは、市場の不人気も手伝って知り合いに無料で譲る事になった。
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