
実は当事の400CCのバイクの中で値段がダントツに高く、そして何よりもバイクの大きさが大きいのが気に入って買った。
身長が180を超えるのでとにかく車体のでかいバイクが欲しいといった単純な理由だった。
バイクが大きいと重量も増して、結果それなりの運転技術がないと運転できず、乗ったというより乗せられた感のあるバイクである。
バイクには珍しいV型2気筒エンジン、水冷冷却、チェーンが主流なのに対してシャフトドライブ駆動、キックが無くセルのみの始動方法でバッテリーが上がったら押しがけも出来ない自信過剰な仕上げだった。
サンパチと較べると製品としての完成度の違いが明らかだった。
しかし、少々無理した感のある完成度で、エンジンから出るカチカチという所謂タペット音が大きく、何回修理に出しても絶対に治る事は無かった。
人のアレルギー症状みたいなもので、出ないときは出ないが出始めるとかなり気になる音がした。
この頃にスポークしか認めなかった運輸省が若干の規制緩和をして、大型バイクのアルミホイールを認可するようになり、その魁がホンダのコムスターホイールである。
海星(ひとで)のような5本の足で車体を支えるホンダ独特のアルミホイールが装着されていた。
車体が手足のようにコントロールした記憶が無いが、真っ直ぐ走るのには快適なバイクだった。
値段の割に人気は無かったが思い出の多いバイクである。
更にこのバイクを2台続けて乗ることになる。
社会人になって、新車が欲しいと思ったとき一番車体の大きいのがこのバイクだったので、中古を売って新車を買った。
日本全国にもこんなバイクの買い方をするのは私以外には数十人しかいないと思う。
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