[辺真一のコリア・レポート] | 朝の書評

[辺真一のコリア・レポート]

辺真一のコリア・レポート

4月6日(日)(抜粋)

http://www.krp1982.com/main.html

(バックナンバーは順次 http://www.krp1982.com/backissues.htm へ)

 米国のヒル国務次官補と北朝鮮の金桂冠外務次官が4月8日、シンガポールで会談することになりました。……
 仮に、申告問題で電撃合意となれば、北朝鮮へのテロ支援国指定も解除されます。そうなると、困るのはテロ支援国指定解除に反対してきた日本政府の立場です。日本政府は13日に期限切れとなる北朝鮮経済制裁を延長する方針を固め、一両日にも閣議決定する手はずになっています。日本は制裁の継続、同盟国米国は解除という「ねじれ現象」が生じます。
 テレビ・コメンテーターとして御馴染み辺真一氏の朝鮮情勢を中心とした時事サイト。
 注目の米朝落語じゃなくて米朝会談の行方ですが、私も辺真一氏のおっしゃるとおり合意されればいいなあと思ってますが、去年も一昨年も、次こそ合意するかも……と言い続けてきた辺真一氏の明るい見通しはずっと外れ続けてきました。
 一方で、強硬派が期待するような明確な決裂とか北朝鮮への軍事制裁開始とかもなく、ブッシュ政権はダラダラ譲歩し続けてきました。
 カタストロフィよりもさらにひどい悪夢のような状況が続いている気がします。おかげで、辺真一氏がしきりに気にし続ける「ねじれ現象」とやらもいっこうに実現しないわけですが。
 そもそも日本の経済制裁の大きな理由は拉致問題であり、米国とは立場が違うのだから、別段困ることなく経済制裁を続けていくべきでしょう。
 インドが核実験したとき、日本はインドに経済制裁をしました。効果がないからするなという世論は起きませんでした。北朝鮮への経済制裁も同じです。日本の拉致問題への姿勢を示しているのです。効果がないとかアメリカがどうとか言ってる人たちは、表向きなんと言い繕おうと、拉致問題を二の次に考えている人たちです。