食養生31 長寿村と短命村を36年かけて調べた近藤博士の本 | ジュゲン 小森社長のブログ

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創業67年、神奈川県 戸塚にあります
健康食品会社 ジュゲン(株)代表取締役 小森拓也です。
【食養生】を月に1回、書いています。

食養生とは、医食同源
病気にならないための食生活
日本人の体質にあった食と健康の話です。

小森です。いよいよ暑さ寒さも調和がとれはじめ、活動しやすい季節になってきました。

考えてみると今年もあと3ヶ月。

寒い冬に備えてこの時期にしっかり動いて
秋の味覚を堪能したいものですね。

季節の食材が豊富な秋に限らず、
いまは好きな物を好きな時に好きなだけ食べられる時代。

便利でとても恵まれているようで、しかし
ここに大きな落とし穴があるんですね。

実際、栄養不足が原因の病人は殆ど見当たらなく、栄養過多・偏りが原因で健康に支障をきたしている人が多いようです。

食事における健康法も、
「肉を食べるといい」「肉は控えなさい」、「毎日牛乳・ヨーグルトを摂りなさい」「乳製品は摂らない方がいい」などなど相反する健康情報が氾濫していて

一般の方は何を信じて献立を考えればいいかわからず、情報に振り回されてしまっている人が多いようです。


そんな方にぜひオススメの
「日本の長寿村・短命村」

近藤正二博士(1893〜1977)
東京大学医学部卒、東北大学名誉教授・医学博士の本が説得力があって凄いので、紹介しますね。

十数版売れ続け、とうとう新版として
出版されたロングヒットの本です。

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近藤博士が36年の歳月をかけ、
日本全国津々浦々、なんと990ヶ町村
ご自分の足で、訪ね歩いて調査してまわった末に導き出された長寿村と短命村の食生活習慣についての記録です。


長寿村 = 
70歳以上の人が多くいる
短命村 = 
若死が多く満70歳を超える人が少ない


健康で長寿になる一番の決め手は、若い頃からの何十年という長い間に毎日続けてきた食生活にあるといいます。

本に書かれている長寿村と短命村
食生活の違いについてです。


長寿村の共通点
   
◎野菜の摂取量が多い
◎特に 人参・かぼちゃ
◎大豆と海藻をよく食べる
◎大魚(切り身)より小魚を食べる
◎大食をしない
◎気候が厳しい
◎労働がきつい
◎水・空気の質がよい
◎ストレスが少ない


短命村の共通点

◎肉中心・野菜不足
◎大魚(切り身)ばかり食べる
◎飽食・大食をしている
白米を大食している
◎気候・住環境がよい
◎労働が少ない
◎水・空気の質が悪い
◎ストレスが多い
 

面白いのは長寿村の共通点で、
「大豆・人参・かぼちゃ」が必ず食べられているとのことですが、栄養学的なところには一切触れず、博士が自分の足で稼ぎ、見聞きした統計学の結果を淡々と記しているところです。

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人参やカボチャは、やはりという感じです。

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味噌や醤油は、大豆からできています。
納豆、枝豆、豆乳もいいですね。

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海藻、どんな風にとっていらっしゃいますか?
ワカメやアオサの味噌汁、めかぶ、ひじき、海苔、昆布などなど。

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大きな切り身の魚もいいですが、小魚もなるべくとりましょう。きびなごの唐揚げ、ししゃも、ビールのつまみにも最高です。


小魚や玄米がなぜいいのか?
食養生⑥ 一物全体食 
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食事だけでなく労働との組み合わせも含めて考えると、肉や大きな魚、白米を飽きる程たくさん食べて、身体を動かさないことが最も短命につながるようです。


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実際、ハワイで肉を大食している日系三世たちは、日系一世たちよりも寿命が短かいそうですし、

身体をよく動かし(重労働の人達も、長寿村に多かったらしい)  玄米、小魚、人参、カボチャを中心とした緑黄色野菜と、大豆、海藻をとる。

そして、水と空気のいいところ
なるべくストレスなく暮らす事がいつまでも元気で長生きの秘訣のようですね。(現代人これがなかなか難しいのか?!)


次回の食養生は、10月15日にUPしますパー


よい週末をお過ごしください。


それでは、また^ ^