お暑いですね晴れ

私の二代目猿翁師匠のお話をします。

あの方は非常に芸熱心なかたで 

師匠が若かかりし頃

奮闘公演のアクシデントで

右足首を骨折

明くる日から休演

一週間ぐらい経って

座長が出演しないと駄目と

足首をかばえる役で出ました。

その時に正義の老人の家老

ラストに打たれて死んで行く役を

私に師匠が遣らせてくれました。

本公演では初めて

一所懸命やりました。

ラストに死んで行く場に

師匠も出ています。

幕がしまって師匠に礼にいったら

師匠から駄目出し

師匠のお言葉…

「あんたね、あの役は

侍の老人のかつらをかぶり

悪人に打たれて

老人で苦しい中で台詞を言う

客席からお客さんか舞台を観て

老人が苦しい中で台詞を言っていると

わかっているのね。

其れを本当に老人で苦しんで

台詞を言ったら、

お客さんに

何を言っているか分からない。

良く考えてやってよ」と言われて

そうかと思いました。

今日も頑張ります音譜チョキ