ほっ
(なんすか。)
たまたまネット広告で見かけたこちらに↓
締め切り間に合って出せたんす
母がボケ老人になった話
(親不孝か。)
今聞いてもピンとこない話。
だけど、近未来には「常識」になっていそうな物語。
ジュエミが紹介する2作目ビブリオ本はぁ~…
これだ( ー`дー´)キリッ
わんとぅすりー
ドーン
(もぐろさん再び。)
【人魚の眠る家】
和昌は、祖父から受け継いだ父の会社の社長に5年前に就任した。
ブレーン・マシン・インターフェース、略してBMI。
脳と機械とを信号によって繋ぐ試みは必ず将来の主力商品になると確信していた。
障害者を支援するシステムでもある。
和昌が薫子と結婚したのは今から8年前。
結婚して2年目に産まれた長女・瑞穂、2歳下に長男・生人がいる。
が、和昌が家を出て別居して1年になる。
薫子が2人目を妊娠中に和昌が愛人を作り、
ブレーン・マシン・インターフェース、略してBMI。
脳と機械とを信号によって繋ぐ試みは必ず将来の主力商品になると確信していた。
障害者を支援するシステムでもある。
和昌が薫子と結婚したのは今から8年前。
結婚して2年目に産まれた長女・瑞穂、2歳下に長男・生人がいる。
が、和昌が家を出て別居して1年になる。
薫子が2人目を妊娠中に和昌が愛人を作り、
利口な薫子は利口ではない愛人が残したSNSを通じて和昌の浮気が発覚。
離婚するしかない、という答えの一方で、
瑞穂の少学校受験が一段落するまで離婚はしたくない、という薫子。
和昌も了承した。
和昌と薫子が「お教室」で、
瑞穂の面接の予行演習をしている時に薫子の実家から連絡が入る。
「瑞穂がプールで溺れた」
ICUに運ばれた瑞穂は、【脳死】の状態だった。
薫子が瑞穂の白い頬に触れると「柔らかくて温かい」
「大きくなったな」この場に全く似つかわしくない和昌の言葉に、
でしょう、と薫子が呟く。
延命措置がされているだけの瑞穂、
「いずれ死ぬのか?」という和昌の問いに医者は頷く。
「それがいつかはわからない」
ここから、臓器移植や臓器提供の話になっていく。
6歳の娘とそんな話をしたことがあるわけがない。
「では御両親にお伺いしますが、
離婚するしかない、という答えの一方で、
瑞穂の少学校受験が一段落するまで離婚はしたくない、という薫子。
和昌も了承した。
和昌と薫子が「お教室」で、
瑞穂の面接の予行演習をしている時に薫子の実家から連絡が入る。
「瑞穂がプールで溺れた」
ICUに運ばれた瑞穂は、【脳死】の状態だった。
薫子が瑞穂の白い頬に触れると「柔らかくて温かい」
「大きくなったな」この場に全く似つかわしくない和昌の言葉に、
でしょう、と薫子が呟く。
延命措置がされているだけの瑞穂、
「いずれ死ぬのか?」という和昌の問いに医者は頷く。
「それがいつかはわからない」
ここから、臓器移植や臓器提供の話になっていく。
6歳の娘とそんな話をしたことがあるわけがない。
「では御両親にお伺いしますが、
もしお嬢さんの脳死が確認された場合、
臓器を提供する御意思はありますか」
身を引く。脳死判定…という話になってしまう。
心臓が止まれば臓器は移植に使えなくなってしまう、という医師。
「一晩考えよう」
広尾の家に帰り階段を駆け上がる薫子の泣き叫ぶ声。
しばらくしてリビングでウイスキーを共に呑みながら、
臓器提供について親族にそれぞれ電話で相談することにした。
みんな、泣いた。
その後、和昌と薫子は瑞穂の話をして…泣いた。
そして和昌と薫子は決心した。
「もし瑞穂なら、自分の残り少ない命と引き替えに、
身を引く。脳死判定…という話になってしまう。
心臓が止まれば臓器は移植に使えなくなってしまう、という医師。
「一晩考えよう」
広尾の家に帰り階段を駆け上がる薫子の泣き叫ぶ声。
しばらくしてリビングでウイスキーを共に呑みながら、
臓器提供について親族にそれぞれ電話で相談することにした。
みんな、泣いた。
その後、和昌と薫子は瑞穂の話をして…泣いた。
そして和昌と薫子は決心した。
「もし瑞穂なら、自分の残り少ない命と引き替えに、
どこかで苦しんでいる誰かを助けてあげたい、と言うのでは」
ICUに親族が集まり順番に瑞穂に触れていく。
すすり泣きと無念の顔。
和昌が瑞穂の左手を取り、薫子が手のひらを重ね両親で娘の手を挟む。
「オネエチャン」
弟の生人が呼びかけた時だった。
瑞穂の手がぴくりと動いたように感じた。ほんのかすかな感覚。
和昌と薫子は驚いた表情で見つめあう。
錯覚だ。
和昌は自分に言い聞かす。
「移植コーディネーターの方が到着されました」
差し出された名刺を受け取ろうと右手を出した和昌の手首を薫子が掴む。
「娘は生きています。死んでなどいません」
薫子の目は大きく見開かれ血走っていた。
夫婦でこれほどまでに真摯に向き合ったのは何年ぶりだろう。
妻の思いを受け止められるのは夫だけなのだ。
「申し訳ありませんが、お引き取りください。臓器提供は拒否します」
ここから意識の戻らない瑞穂の治療が続けられる。
ICUに親族が集まり順番に瑞穂に触れていく。
すすり泣きと無念の顔。
和昌が瑞穂の左手を取り、薫子が手のひらを重ね両親で娘の手を挟む。
「オネエチャン」
弟の生人が呼びかけた時だった。
瑞穂の手がぴくりと動いたように感じた。ほんのかすかな感覚。
和昌と薫子は驚いた表情で見つめあう。
錯覚だ。
和昌は自分に言い聞かす。
「移植コーディネーターの方が到着されました」
差し出された名刺を受け取ろうと右手を出した和昌の手首を薫子が掴む。
「娘は生きています。死んでなどいません」
薫子の目は大きく見開かれ血走っていた。
夫婦でこれほどまでに真摯に向き合ったのは何年ぶりだろう。
妻の思いを受け止められるのは夫だけなのだ。
「申し訳ありませんが、お引き取りください。臓器提供は拒否します」
ここから意識の戻らない瑞穂の治療が続けられる。
献身的に看病をする薫子、それを支える親族。
在宅介護になると、和昌の会社での技術が活かせるのでは?という話になる。
人工知能呼吸コントロールシステム、略してAIBS。
とても高額のようだ。百万や二百万ではなさそうだ。
が、手術でこの機器を装着すれば、瑞穂の自発呼吸を取り戻す可能性があるかもしれない。
「機器は動作しました」
成功した。
この機械が凄かった。
キーボードを操作すると瑞穂の身体が動くのだ。
何より事故以来、口に挿入されていたチューブが取り外され、
栄養補給用のチューブも鼻から取り除かれ、元気だった頃の瑞穂の寝顔そのままだった。
が、現実的に車椅子に座る瑞穂は「植物状態」のまま。
瑞穂に取り付けられた装置の操作を尽力してくれる和昌の会社の星野。
瑞穂に本を読み聞かせに来てくれる無表情の新章房子。
彼女が参加している「ユキノちゃんを救う会」は、「心臓移植」をするために募金活動をしている。
「臓器移植ができる子」に多額の費用をかける親。
「臓器移植を待つ子」を救うために多額の費用が必要な親。
在宅介護になると、和昌の会社での技術が活かせるのでは?という話になる。
人工知能呼吸コントロールシステム、略してAIBS。
とても高額のようだ。百万や二百万ではなさそうだ。
が、手術でこの機器を装着すれば、瑞穂の自発呼吸を取り戻す可能性があるかもしれない。
「機器は動作しました」
成功した。
この機械が凄かった。
キーボードを操作すると瑞穂の身体が動くのだ。
何より事故以来、口に挿入されていたチューブが取り外され、
栄養補給用のチューブも鼻から取り除かれ、元気だった頃の瑞穂の寝顔そのままだった。
が、現実的に車椅子に座る瑞穂は「植物状態」のまま。
瑞穂に取り付けられた装置の操作を尽力してくれる和昌の会社の星野。
瑞穂に本を読み聞かせに来てくれる無表情の新章房子。
彼女が参加している「ユキノちゃんを救う会」は、「心臓移植」をするために募金活動をしている。
「臓器移植ができる子」に多額の費用をかける親。
「臓器移植を待つ子」を救うために多額の費用が必要な親。
瑞穂が機械で動くことを不気味がる人もいた。
親族ですら疑念を抱いていた。弟も…和昌さえも。
そんな皆の態度に薫子は苛立つ。
そして長男・生人のバースデーパーティーで、
薫子はとち狂ったかのような行動を起こす。
が、その行動に和昌が、何という頭の良い女だ、と場違いなことを考えてしまうほど。
「やめてぇ」
甲高い声が響き渡る。姪っ子の若葉が震えている。
瑞穂がプールで溺れたあの日、一緒にいた若葉。
何故、瑞穂は溺れてしまったのか?
真実が語られた。
瑞穂は死んでいるのか?
意識を取り戻すのか?
とても激しいクライマックスを経て、
物語は、静かに穏やかに幕を下ろす。
「紹介したい本がある」
というビブリオバトラーさんも、
絶賛大募集でつ
今日10/2が締め切りだよ
ジュエミも天才作家も関係なく、
よしみちゃんとも繋がってない方でも参加🆗でつ
つづく
ジュエミは【小説家になる】
↓こちらのサイトに、
『july』というペンネームで作品を投稿しています
(ジュエミじゃないんかーい。)
いつも応援ありがとうございます
今は今しかないから、
今を『今』大切にしよう
(イマイマうるせぇな。)