フランク・ロイド・ライト生誕150周年 明治塾 その1 | Ju Design 建築設計室 のこんなこと

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建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトの生誕150周年を記念して、

明治村で1か月に一回づつ3回に渡って行われていた明治塾を受講しましたので覚え書きします。

 

 

1回目が写真家として以外にも様々な分野で活躍される現代美術家の杉本博司氏。

2回目が中部エリアで最近話題になっているラ・コリーナやモザイクタイルミュージアムなど、

独特の世界観のある建物を設計されている建築家の藤森照信氏。

3回目が世界でも活躍し、新国立競技場の設計を手掛けられている建築家の隈研吾氏。

それぞれ日本を代表する方々が講師として登壇されました。

なかなか聞くことができない方々でしたので案内を見た直後に申込みをしました。

講演はフランク・ロイド・ライトについてがテーマでしたが内容は三者三様でした。

 

1回目の杉本氏は告知が短かったのか受講者が30名程度。

大御所の講演会でこの人数は驚きました。

 

 

また、メールの事前案内で会場が三重県庁舎とアナウンスがあり、

三重でやるの??と一瞬戸惑いましたが良く考えたら明治村内の建物でした。

 

 

杉本氏の講演は自身の活動についてでした。

ニューヨークのグッゲンハイム美術館をボカシて撮影した作品から、

実際にグッゲンハイム美術館で舞台演出を行った

伝統芸能の野村萬斎氏との三番叟の話などが切り口で、

自身の世界観についてや、芸術についての考え方などを話されていました。

メインは現在建設していて講演時の2週間後にオープンする

「ODAWARA ART FOUNDATION」(江之浦測候所)の話でした。

この建物は海外では紙面などで発表していたのですが、

日本ではこの講演会で初めて公開するとのことでした。

この建物は杉本氏が立ち上げた小田原財団が10年かけて作り上げた美術館です。

古典回帰を意識して古代人の見た景色がどんな風景だったのかを考え、

太陽の動きを計算して日の入る角度を決められていたり、

5000年先の姿を想像して作った建物でした。

その中には根津美術館の建替えの際に不要になった門を移築したり、

利休の待庵を模して、そこにあった小屋の廃材を利用して作った茶室「雨聴天」などが建設されています。

メインのギャラリーではライトが帝国ホテルで使っていた大谷石を使用していました。

大谷石は比較的柔らかくて耐候性に弱く帝国ホテルの補修でも苦労されていると聞いていた石なので、

朽ちていってカタチとして何が残るかというのがテーマな建物なのだと思いました。

 

杉本氏の話はあまりライトについて語られている内容ではありませんでしたが、

現代芸術はよくわからないとか、

言い訳が必要とかザックバランな内容で聞いていて面白かったです。

一流の芸術家の考え方を感じることができました。

 

全ての回を一度に書くと長くなりそうなので、

2~3回に分けて書きたいと思います。

ということで次回に続きます。