扶桑町N邸 金物と断熱 | Ju Design 建築設計室 のこんなこと

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あったこと、考えている物事などなど綴ってます。

先月建前を行った扶桑町N邸ですが、

現在は内装、外装の下地工事をおこなっております。

 

昨日の昼から朝方にかけて台風の影響があったので気になって現場を確認に行きました。

 

 

台風のような強風の影響を受ける時、

足場のシートが煽られないようにシートを外すので、

あまり見えていなかった建物の姿を確認することができます。

工事は屋根を葺き終わって外壁を張る下地までが完了しています。

 

内部の工事も同時に進んでいて現在は断熱を入れています。

 

 

断熱材は吹付発泡ウレタンを使うことが多いのですが、

将来的に再利用のことを考えてグラスウールを採用しました。

床下には建前の前に断熱材をいれていて、

この段階では天井面と壁面の断熱を入れています。

色が違うのは断熱材の種類が違う為で、

天井面の方が熱の影響を受けるので断熱材のグレードを変えています。

 

 

 

Rが熱抵抗値を示していて数値が大きいほど断熱性能が上がります。

 

少し工程を戻しますが、構造部材の取付けている状況を少し上げていきます。

現在の木造の建物(在来工法)は筋交と金物で耐震性能を上げています。

 

 

筋交は柱の頭と足元をつないで引っ張られる力に耐えています。

その部分を筋交プレートで固定しています。

写真のようにXになっていところはダブル筋交といい、

片側のみのシングルの場合もあります。

昭和56年頃を境に昔の住宅ではこの金物が取り付けられていないので、

揺れた時に筋交が外れてしまう可能性があるので耐震改修を推奨しています。

 

また筋交以外にも力の伝達を計算(N値)して、

柱が引き抜かれないように必要なところは基礎や梁と金物で緊結します。

 

 

柱の下にある土台はアンカーボルトで一定以内の間隔でつなぎ、

写真の箇所では柱をプレートで緊結しています。

これは比較的力が小さいところです。

 

 

引き抜かれる力が大きくなるにつれてL型金物になり、

 

 

さらに大きなところではホールダウンと呼ばれるボルトで結合します。

平屋でガルバリウム鋼板の軽い屋根なのでそこまで大きな力は作用していませんが、

筋交を入れる壁の位置によってこのような金物が入る場合があります。

化粧で見せたい柱などにはこのような大きな金物を使うことができないので、

そういったところへ力が加わらないように検討したりします。

 

これらの金物も一昔は使われていません。

ただもっと昔の建物の伝統工法と呼ばれる工法の場合は

動くことで力を分散しているので

専門家や行政の無料診断へ依頼することをおすすめします。

 

最後に少し脱線ですが、

 

 

外壁の下地を始める前にはサッシ(金属製建具)の取付けが終わっています。

縦長の透明のルーバー窓の見え方が好きで採用しました。

このガラスの重なり合う奥行のある姿がなんとも言えません。。