“直す”より“治す”
自然治癒力を最大限に活用させる
削らない歯医者 年名 淳
のブログ(Vol.2,348)へようこそ!
はるか西の方で起こっている
ロシア軍によるウクライナ侵攻は
まだ停戦に至らないのでしょうか...
平和が当たり前の私たちには
想像がつきませんが
国民(住宅)まで標的にされるとは
恐ろしい限りです。
的と言えば
私たち歯科医が
患者さんに委ねられて
“やっつける”ものは「バイ菌」です。
ムシ歯菌や歯周病菌がターゲット!
歯科医や歯科衛生士が
それらを退治する役割を担います。
そもそも
ムシ歯の治療は
2段階に分けられます。
①感染源の除去:ムシ歯の部分を削る
②修復作業:銀を詰めたり被せたり
①+②で治療が完了です。
一般的には
サッサと②まで終わってほしいですよね。
歯科医師も
患者さんのために②の完了を早く目指します。
ただし
症状(病態)によっては
①感染源が確実に除去できたか?
不確実な場合もあります。
ちょっと痛みがマシになって
②まで完了して早く終わったとしても
数ヵ月経ってまた症状が出たら
やり直さなければなりません。
結果的に時間がかかるのです。
歯医者として“変わっている”私は
時間をかけて着実に治すために
①までで止めて
バイ菌さんを“泳がせ”ます。
「これで完璧!」みたいな
②修復作業をするのではなく
何か問題があれば
再治療できるように!
その際の手間や余計なお金がかからないように
適当な“手抜き”治療で様子を見ます。
先日お伝えしたこのケースも
根っこの治療はひと段落しているものの
願いが叶わずいつか症状が出たら
もう一度治療をできるような環境を整えます。
時には“泳がせる”ことも適切です。