《“削らない歯医者”毎日ブログ1,705》
“直す”より“治す”
自然治癒力を最大限に活用させる
削らない歯医者 年名 淳です
長年“歯医者業”をやってて
患者さんご本人が痛みを感じていない歯の治療って
ストレスが意外に大きいんです...
治療を受けられる患者さんは
「今痛くないんだから
痛みがなくて当然
痛みを出さないでほしい」
と思いますよね
今回ご披露する
50歳台後半女性・S様の場合
ずいぶん昔に受けた治療
少し心配な箇所がある
白い歯(クラウン)の方が良い
という緊急性の低い治療です
しかも
ご本人は痛くもかゆくもないので
そもそも困ってない
ヒドいとは思いにくい
当然です
ヒドくないかも知れないですし
ただ
ホントはダメージが大きいのに
自覚できない状況は厄介です…
S様の場合
根っこの治療を「するorしない」が
どちらでもいいと言える状況で
もし治療するなら
あるものが問題で
最悪の場合は
歯を抜かなければならなくなるかも
抜歯=歯にとっての死ですので
わずかでも可能性がある場合は
一度死んだ気になって
治療に臨まれる方が
気が楽なこともあります
患者さんは腹をくくる
歯医者は攻める(=しっかり治療する)
共闘ですね
あるものとは...
歯の根っこに入っている
芯棒(コアという金属の芯)のことで
これを除去しないと
根っこの先までアクセスできないのですが
ネジタイプの芯棒のようで
逆回し(反時計回り)の力を掛けた時に
もし根っこがもろくなっていると
根っこが割れてしまってアウト
こんなことになる可能性があるんですね
うまくいかなかった場合のことをメインに
いろいろなことをご説明しました
ただ
当院に通院されるようになって
7年以上になるS様は即答されて
死んでも構いません
おまかせします
ということで治療スタートです
ただ“勝算”は低くなかったので
そうシリアスではなかったのですけどね
ではご覧ください
コア(芯棒)除去から
根っこの治療を始めるまでの
第1回目の治療です
まず銀色のクラウンを外しました
芯棒(コア)を外す必要があります
歯質の色が悪くてもろくなっている印象です
浅いところでは
一部削って
芯棒と歯のスキ間を作りました
あとはペンチでつまんで
慎重に慎重に逆回し
芯棒(コア)を除去したところ
コア(芯棒)の先が汚れている
根っこの中は
お世辞にもキレイと言えない
根っこの先に
バイ菌が居ようが居まいが
根っこの中のクリーニングは必要です
ということで
根っこの治療に入ります
根っこの治療の準備処置で仮の歯を作ります
根っこの治療に必須のラバーダム装着です
仮の歯に穴を開けて根っこの治療スタート
少し話はそれますが
ラバーダムは安心&安全です
根っこの中をキレイにして
殺菌消毒剤を入れてフタ(封)をします
仮の歯があって&きちんと封をしているので
根っこの治療期間中の食事も不自由ありません
今日のお話は
のコア(芯棒)が無事に取れた時点で
終わりでした
簡単に言うと
どんな治療でも
信頼関係が大前提ですが
一度死んだ気になって
患者さんは腹をくくる
歯医者は攻める(=しっかり治療する)
共闘する
仮の歯とかラバーダムとか
準備的な処置はとても大事ですが
それよりも
十分な話し合いや意見交換という
準備的な処置の準備
コレがまず大事ですね
患者さんも歯医者も
十分に掛けられると良いですね
お互いに協力して
そんな環境を作れるのが理想です
今日は以上です
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「自分に合う」歯医者の選び方の一つですが
このブログ記事を
歯医者さんで見せてみるのも手ですよ
実際に当院へ通うことが難しい他府県の方から
(遠くは東京都や宮城県の人から)
「年名さんのブログを見てもらったせいか
歯医者さんの説明や治療が丁寧でした」
との声もいただいています
診療を請け負う歯医者さんにとったら
「ちゃんとご自分に合った情報を持っている患者さん」
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よりきちんと診てもらえると思います
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