両前脚骨折「復帰は年明け」高柳大師明かす

 

テーオーパスワード(2024年3月23日撮影)
テーオーパスワード(2024年3月23日撮影)

 

 ケンタッキーダービー5着から帰国し、休養していたテーオーパスワード(牡3、高柳大)が、両前脚を骨折していることが分かった。

 

2日に、管理する高柳大師が明らかにした。
 

高柳大師は「両前脚を骨折していました。

骨片を取り除く手術をして、きょう(2日)に放牧に出ます。

全治は半年くらいなので、復帰戦は年明けになると思います」と話した。
 

同馬は今年の1月に京都ダート1800メートルでデビュー。

 

新馬戦、伏竜Sと連勝すると、キャリア3戦目でケンタッキーダービーに挑戦し、13番人気ながら5着と健闘していた。

 

2024年7月2日16時29分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 元々足元に爆弾を抱えている馬は、どうしてもダート路線に進路を取る馬が多く成るが、常識的に考えて視れば当然の事で、一見故障馬は芝路線より、ダート路線の方が多い様に思うかも知れないが、爆弾を抱えているだけに当然リスクが有る訳で、ダートの方が馬にはリスクが高過ぎると言う考えは、当て嵌まらない

 

今週末にやっとダート重賞に参戦する4歳の化け物・ヤマニンウルスが初のOPに挑戦するが正直、仔分け馬で無ければとてもじゃないが競走馬には成らなかっただろう

 

デビュー前の2歳8月の時点で、雄に550kを超えており、どんなに道楽な馬主でも怖くて手が出せないのが普通で、常に足元との相談で、間違いなく芝に路線を取っていたなら故障馬リストに載っていただろう

 

デビュー前から「栗東の化け物」として紹介して来たが、この馬はスピードもあるが、ここ40年間で最もRN数値93の馬で、パワーと勝負根性は並みの馬で無い

 

陣営が最軽量ジョッキー・今村聖菜騎手(50k)を指名したのは馬体550k+騎手50k=600kで時速約60kで走れば、足元に負担が掛かるのは当然だが、この馬のパワーは強烈で(当然の事だが)、鞍上がパワー負けすると言う心配から、レジェンド・武豊に託されたと言う経緯が有る

 

当初、武豊もビビったほどで、馬主・土井肇氏との長年の付き合いもあり、このコンビが成立した

 

デビュー以来、一度として強い稽古していないが、それでも4戦4勝は栗東の化け物に相応しいと言えるだろう

 

今回の問題は、過去最大の試練を迎えたと言える

 

足元が怖く、強めの稽古が出来ない分、稽古は本数でカバーして来たが、前走後の目標は5月18日(土)の平安S(GⅢ)だったが、裂蹄のため回避し仕切り直しの一戦となる

 

実戦と稽古本数と言う組み合わせで、騙し騙しでの4戦4勝で初のOP重賞での今回が試金石の一戦である事は言うまでもない

 

3日(水)どんな稽古を披露するか…一時は600kまで馬体が増えたと言う話も耳にしたが、種馬じゃあるまいし600kは盛られ過ぎのガセネタと思っている

 

過去にラッキールーラーやヒシアケボノ・クリソベリル等を見て来たが、そんな大型馬とは全く違うパワーの持ち主で、バーストだけは避けて欲しいものだ

 

過去にジャンボセイコの弟を買入するつもりでKIファームに行ったが「ワシは馬を売るのが商売だが、藤田さん…悪い事は言わん…この馬は苦労するよ…」言ってくれたのが中村和夫オーナーだった

 

2才の春の時点で510kを超えており、一夏越せば550kオーバーに成る馬で庭先で観た印象より、先を見込んでの馬選びを教えてくれたのが世界の馬喰・中村和夫である。

 

我が故郷・会津にはミシラズ柿と言う柿が有るが、父の実家の庭先に秋に成ると1トカンで40杯以上の実がなる

 

ミシラズ柿の言われは「身の上知らず」から来たもので、自分の付けた実の重みで枝が折れるほど実がなる事から来たもので、地元では食すが、全国には出回っていない

 

ヤマニンウルスにも言える事だが、自分の素材の大きさに身が持てば…の条件は、一生付き纏う訳でもある。