ヴィクトリアMの見どころ | 競馬情報日本丸

競馬情報日本丸

競馬情報を掲載します

ヴィクトリアMの見どころ





高配当も期待? 近来まれに見る大混戦!

12日、東京競馬場で春のマイル女王を決めるヴィクトリアマイル(G1・芝1600m)が行われる。アエロリット(5歳、菊沢)、ソウルスターリング(5歳、藤沢和)、
ラッキーライラック(4歳、松永幹)、
レッツゴードンキ(7歳、梅田)と4頭のG1馬が出走予定だが、
いずれも前走は着外と近況が芳しくない。
確たる軸馬が見当たらないため、近来まれに見る大混戦が予想される。

もっとも勢いを感じさせるのはミッキーチャーム(4歳、中内田)か。
アーモンドアイから0秒2差の2着に逃げ粘った秋華賞の走りは、
高い素質とスピードを感じさせるものだった。
復帰第1戦の中山牝馬Sでは、まさかのしんがり負けを喫したが、
続く阪神牝馬Sを逃げ切り重賞初制覇。初のマイル戦で高い適性を見せつけた。
鞍上の川田騎手も4連続の騎乗となるだけに、手の内に入れているはずだ。

2年前の2歳女王ラッキーライラックは、前走の阪神牝馬Sでロスが重なり6着に敗れたが、着差はわずか0秒2差だった。マイルは6戦4勝2着1回で、
その2着も桜花賞でアーモンドアイに敗れたもの。2戦前の中山記念で、
先日のクイーンエリザベス2世Cを勝ったウインブライトから
首差の2着だったことを考えると、牝馬同士の戦いなら当然、上位の扱いが必要だ。

昨年は0秒1差4着だったアエロリットは、2年前のNHKマイルC覇者。
昨年はこのレース後に安田記念2着→毎日王冠1着と、
一流牡馬に交じって互角以上の戦いを繰り広げてきた。
ここ2戦は案外な結果が続いているが、東京マイルはもっとも得意な舞台。
当然、巻き返しへの警戒が必要だろう。

実に18回目のG1挑戦となるレッツゴードンキは、
近走1200メートル戦を中心に使われており、久々のマイル戦となる。
前走・高松宮記念は脚を余して0秒3差6着と不完全燃焼。
4年前の桜花賞馬だけに距離にも不安はない。
他にもG1・2勝と実績ナンバーワンのソウルスターリング、
前走で久々の勝利を挙げたデンコウアンジュ(6歳、荒川)と
フロンテアクイーン(6歳、国枝)、切れ味鋭いノームコア(4歳、萩原)、
左回りマイルがベストのプリモシーン(4歳、木村)などなど、
伏兵陣も実に多彩。オッズを予想するのも困難な大激戦になりそうだ。


ヴィクトリアM調教採点

1位 ラッキーライラック S
栗東坂路で4ハロン50秒7の好時計。パートナーを5馬身引き離した。




2位 プリモシーン S
福永騎手が美浦に駆けつけウッドで1馬身先着。動き鋭い。

3位 レッドオルガ A
栗東坂路をパワフルに駆け抜け、ラストはしっかり12秒4でまとめた。


ヴィクトリアM
<ヴィクトリアM>

過去10年のデータを参考にする。

★阪神牝馬S組 ステップレースは阪神牝馬S組が優秀。前走レース別最多の66頭が出走し【4・4・3・55】。頭数自体が多いため勝率こそ6・1%ではあるが、単勝回収率は119%とプラス収支を計上している。次に出走頭数が多いのは福島牝馬S組の35頭。こちらからは勝ち馬が出ておらず【0・2・2・31】にとどまっている。ただ、複勝回収率に目を向ければ326%の爆発力。ヒモ穴として買い目に加えたい。

★ディープインパクト産駒 単複回収率がどちらも100%を超える種牡馬はディープインパクトとフジキセキの2頭。後者の産駒は今年の出走馬にはいないが、ディープ産駒は27頭の出走で【3・2・4・18】。種牡馬別で最多の頭数が出走しながら、勝率11・1%、連対率18・5%、複勝率33・3%。安定した数字を残す。

★ノーザンファーム生産馬 ノーザンファーム生産馬は大阪杯、桜花賞、皐月賞、天皇賞・春、NHKマイルCとJRA・G1を5連勝中。ここでも【5・5・2・27】と半数の勝ち馬を送り出している。勝率は12・8%。単勝回収率129%、複勝回収率106%。馬券の軸は同牧場生産馬か。

★4歳優勢 年齢別成績は以下の通り。

4歳馬【5・7・3・70】

5歳馬【3・2・5・47】

6歳馬【1・1・2・24】

7歳以上【1・0・0・7】

年齢は若ければ若いほどいい。
1~3着の4歳馬独占は12年の1回限りだが、4歳馬が中心だ。