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大阪杯の見どころ




■G1馬8頭が揃う大阪杯はハイレベルな戦いに!
31日、阪神競馬場でG1に昇格して3回目となる大阪杯(芝2000メートル)が行われる。
今年はフルゲート割れになりそうだが、G1馬8頭が顔をそろえる
豪華なメンバー構成となった。主役候補1番手は、昨年暮れの有馬記念を制し、
JRA最優秀3歳牡馬に輝いたブラストワンピース(牡4、大竹)。
放牧を挟んで2月下旬に帰厩し、順調な仕上がりを見せている。
阪神は毎日杯を快勝したコースで、休み明けでも不安はなさそうだ。

ハイレベルと評判の明け4歳勢だけに、ダービー馬のワグネリアン(牡4、友道)も
当然、主力を形成するとみていいだろう。神戸新聞杯後を快勝して以来、
半年ぶりの実戦だが、プールも採り入れ順調な調整。
皐月賞馬でダービー2着のエポカドーロ(牡4、藤原英)も、
中山記念をたたかれ(5着)元気いっぱい。これにマイルCSを制し、
同じく中山記念(3着)をたたいたステルヴィオ(牡4、木村)も加わり、
ここも明け4歳馬が中心の戦いになりそうだ。

古馬陣も黙ってはいない。天皇賞・秋(3着)→ジャパンC(2着)→有馬記念(5着)と、いずれもハナを切って粘走した一昨年の菊花賞馬キセキ(牡5、角居)をはじめ、
一昨年の皐月賞馬アルアイン(牡5、池江)、
一昨年のマイルCSを制したペルシアンナイト(牡5、池江)などの
G1馬も虎視眈々(たんたん)。他にも復活気配を
漂わせる3年前のダービー馬マカヒキ(牡6、友道)、
天皇賞・秋で2着に入ったサングレーザー(牡5、浅見)も要注意。
重賞連勝中のスティッフェリオ(牡5)、
京都記念を制したダンビュライト(牡5)の音無勢からも目が離せない
いずれにしてもハイレベルな戦いになりそうだ。

■ GIに昇格して今年で3年目。以前の大阪杯は、天皇賞(春)のステップレースの
ひとつという位置づけだったが、GIになって賞金も倍近くにアップ。
天皇賞(春)では距離が長いという馬にとっては、ここが本番レースになる。

各馬の「本気度」の違いに加えて、ステップレースも多岐にわたる。
出走馬の序列が見えにくい構造になっていて、
GI昇格後は馬連配当2000円台と、小波乱の決着が続いている。


<大阪杯>

過去10年の傾向を振り返る(※16年まではG2、17年にG1昇格)。

☆1番人気 【4・3・2・1】で勝率は40・0%だが、連対率は70・0%割、複勝率は90・0%と安定している。G1昇格後の2年は17年キタサンブラック、18年スワーヴリチャードで1番人気が連勝中。他では2番人気、6番人気(10年テイエムアンコール、12年ショウナンマイティ)で2勝ずつを挙げている。

☆騎手 2勝2着2回と最も成績のいい武豊騎手がドバイ遠征で不在。浜中騎手が7回騎乗で2勝2着1回。池添騎手が2勝3着3回と結果を残している。浜中騎手はエアウィンザー、池添騎手はブラストワンピースに騎乗する。

☆年齢 4歳が【5・4・3・19】で勝率16・1%、連対率29・0%、複勝率38・7%。5歳が【4・3・2・22】で勝率12・9%、連対率22・6%、複勝率29・0%。やや4歳勢が有利。

☆東西比較 所属別では関西馬が10勝2着7回。関東馬は30頭が出走して、2着3回が最高。圧倒的に関西馬が強い。今年はアクションスター、ステルヴィオ、ブラストワンピースの3頭が出走を予定。

☆脚質 以前は後方待機馬が差し切る展開が多かったが、16年アンビシャスは4角2番手、17年キタサンブラックも4角2番手、昨年スワーヴリチャードは3角先頭からの押し切りで近年は前に行く馬が残っている。


■大阪杯調教採点

1位 ブラストワンピース A
美浦ウッドで3頭併せ。
ラスト1ハロン12秒2の好時計を出す。
体がさらに大きくなった印象で、精神状態も良好だ

2位 エポカドーロ A

もともと攻め駆けする上に、軽い鞍上で時計が出やすい馬場とはいえ
Cウッドでラスト1ハロン11秒2は破格の時計といっていい。体調の良さを感じさせる

3位 キセキ A
馬なりのままCウッドを単走で5ハロン68秒2-11秒7。
前半はゆったりと入り、直線でスムーズに加速した。
落ち着きもあって好気配だ