人とコミュニケーションを取る動物や子どもの姿をしたロボットについて、全国にある介護施設の高齢者を対象に初めて大規模調査し、有効性を確認したと、日本医療研究開発機構の研究チームが30日、発表した。34%の人の生活動作で、歩行や食事などの自立度が向上したという。


 ロボットは置いておくだけで人の動きに反応し、「体を動かしませんか」と促したり、クイズを出したりし、介護職員の補佐役となる。「高齢者の笑顔が増えた」などの報告はあったが、客観的なデータはほとんどなかったという。

 研究チームは、アザラシ型「パロ」や人型「ペッパー」など17種のロボット約1000台を使い、2016年8月~17年3月、98介護施設でそれぞれ16週間、65歳以上の男女計約900人を調査。世界保健機関の国際生活機能分類という指標を導入し、健康状態や生活の活発度などを数値で表した。

 その結果、ほとんど寝ていた人がロボットの声かけで歩くようになるなど、34%に改善が認められた。うち、最多の39%が食事、排せつ、身だしなみを整えるなど基本的動作の改善だった。触ると鳴く猫型ロボットのケースでは、高齢者が抱き運ぶことで周囲の人との会話が増え、高齢者が活動的になるなどした。

 研究チームの大川弥生・産業技術総合研究所招聘(しょうへい)研究員は「ロボットが高齢者の自立や活発な生活につながることが証明された。活用してほしい」と話した。【斎藤有香】

 

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