9月末にフィリピン・ルソン島中部・南部を襲った台風16号(オンドイ)は、被災世帯数80万(被災人口約392万人)という未曽有の規模の被害をもたらしましたが、今なお多くの人々が困難な生活を強いられています。ACC21は、日本・フィリピンNGOネットワーク(JPN)のメンバーやその他団体の協力を得て、募金を行いました。一方、現地で被災者、とくに貧困層の被災者を支援するいくつかの現地NGOと連絡を取り合い、適切な支援団体を探しました。その結果、ACC21が長年協力関係にある「フィリピン農村人材開発パートナーシップ」(PhilDHRRA)を選び、同団体がマニラ市南方のリサール州で行う緊急救援活動を支援しています。



PhilDHRRAがリサール州での救援活動のため必要とする金額は、625,000ペソ(約125万円)。これまで、ACC21は(財)地球市民財団の「災害救援緊急支援事業」から50万円(一部事務管理費含む)の緊急助成を受け、10月半ばに支援しました。また、11月下旬に他団体や個人から寄せられた寄付金約13万円を追加支援いたしました。


以下は、PhilDHRRAがリサール州アンゴノ市の被災者に行っている救援活動と配布物資の内容です。


【救援事業名】リサール州アンゴノ市における台風16号被災者救援物資配布活動

【救援実施団体】フィリピン農村人材開発パートナーシップ

Philippine Partnership for the Development of Human Resources in Rural Areas (PhilDHRRA)

【実施地】リサール州アンゴノ市バランガイ・サンビセンテ

Barangay San Vicente, Municipality of Angono, Province of Rizal

【対象世帯数】250世帯


■活動内容フィリピン台風"オンドイ"緊急・復興支援ブログ-Barangay San Vicente, Angono (2009/10/17)

リサール州アンゴノ市バランガイ・サンビセンテの住民250世帯を対象として、食料や毛布などの物資の配布を行います。この地区では近くのラグナ湖の水が上昇し、台風が去って約3週間たった1017日の時点においても浸水しており、安定した生活を取り戻すことが極めて困難な状態にあります。避難所は多くの人で溢れ、浸水していても、自宅に戻る選択をする人もいるとのことで、安定した生活を取り戻すことが極めて困難な状態にあります。食料・物資の1世帯あたりの予算は約800ペソ(約1,563円)です。


【配布物資の内容】

配布食料:米、ビスケット、缶詰、牛乳など

その他配布物資:布団、石けん、歯ブラシ、

バケツ、蚊よけなど

*その他、運搬費、ボランティア食事代、包装費などが予算に含まれます。


現地実施団体PhilDHRRAについて

PhilDHRRAは、農民の生活向上、エンパワーメントを目ざして1983年に設立された、農民支援NGOの全国レベルの連合体。80年代には、フィリピンの農地改革法の制定・施行において、全国規模の農民連合(PAKISAMA)の結成に尽力、そして約1万人の草の根代表を集めた協議会を開催するなど、フィリピンNGOの中心的な存在のひとつとして活躍。農地改革法の制定後は政府、NGO、農民組織(PO)の三者間の協力を促進する「農地改革と農村開発のための三者間協力」(TriPARRD)を打ち出し、政府と協力して農地改革と農村開発を推進している。

関連http://phildhrra.net/


PhilDHRRAでは、バターン州(ヘルモサ市)、ブラカン州(マリラオ市)、パンパンガ州(ルバオ市)、ラグナ州(カランバ市)、リサール州(ロドリゲス(旧モンタルバン)市、サンマテオ市、カインタ市など)とマニラ首都圏(被害の大きかったマリキナ市、マラボン市、サンタナナ市など)の114,786世帯を対象に、食料・物資を配布している。これまでに配布した物資は、食料(米、水、魚の干物、料理油、モンゴ豆、ビスケット、インスタント・ラーメンなど)、石鹸、蚊帳、毛布等。




■実施地 地図


フィリピン台風"オンドイ"緊急・復興支援ブログ-Angono, map of the Philippines
     
       フィリピン台風"オンドイ"緊急・復興支援ブログ-Angono








2009年9月30日

 フィリピン中部・南部とくにマニラ首都圏近郊では、台風16号(フィリピン名:オンドイ)により、甚大な犠牲者・被害が出ています。

 6時間で約1か月の降雨量に匹敵する341ミリもの降雨量を記録し、排水・インフラ設備が脆弱なマニラ首都圏は80%が浸水、9月30日の時点で死者数246名、被災世帯数37万(被災人口225万人)、避難民約72万人のうち約39万人が561ヶ所の避難所へ避難しています。避難所は支援物資の十分に届かぬ劣悪な衛生状況におかれています。とくに子ども、女性、年配者などの脆弱層が被害を受け、子どもは低血糖症、下痢、発熱に苦しんでいるとのことです。

 水が引いた後も、水・食料に関わる病気の発生や、災害1ヶ月後のデング熱の蔓延が懸念されるなど、緊急的な支援だけでなく、中長期的な復興支援が求められています。
 フィリピン政府や現地の市民組織(NGO)は被災者への食糧や飲料水の配布など緊急支援を開始する一方、国際的な支援アピールを出しています。

 アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)では、長年、共に活動してきた現地NGOによる被災者救援・復興活動を支援する方針を決定しました。この支援活動を行うにあたり、「日比NGOネットワーク:JPN」(フィリピンの社会開発等の援助・協力に参加しているNGO16団体で構成、ACC21もメンバーとして参加)と共同して、とくに貧困層で影響を受けた人々への救援・復興の支援を行います。

 支援対象・地域の選定は、私たちが日比NGO連携事業で連携している現地NGOネットワーク「比日NGOパートナーシップ」(Philippines-Japan NGO Partnership)から情報収集を行い、現地NGOとも協議のうえ決定、約2カ月間の復興支援を行う予定です。現地NGOから届く情報は「フィリピン台風”オンドイ”救援・復興支援ブログ(http://ameblo.jp/jpn-tyhoon-acc21/)」に掲載し、救援・復興活動の状況をお知らせしてまいります。そして救援・復興活動終了後は、事業結果・資金の使途についてご報告いたします。

 一人でも多くの被災者を助けるため、一日でも早く被災者が元の生活を取り戻すため、いま、皆さまのご協力が必要です。皆緊急募金のご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 本案内文の最後に、昨日、フィリピンのカウンターパート・ネットワークPJPのメンバー(Association Foundation)から送られてきた被害状況の写真を添付いたします。

                    
                                                        ACC21理事会・事務局/日比NGOネットワーク


■アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)とは
ACC21はアジアの貧困削減を実現するため、アジアの人々・現地国NGOと”協働のネットワーク”を築きながら、アジア全域で支援・協働を進める国際協力NGOです。その事業のひとつとして、日比NGO連携推進事業を行っています。(http://www.acc21.org)

■日比NGOネットワーク(Japan-Philippines NGO Network)とは
フィリピンにおいて貧困削減、環境保全、人権の擁護等の活動に取り組む日本のNGOネットワーク。2009年現在16団体と3個人が参加しています。

■比日NGOパートナーシップ(Philippines-Japan NGO Partnership)とは
 フィリピン国内の貧困削減、社会開発等に取り組み、一方、日本のNGOとの協力関係の発展をめざす現地NGOのネットワーク。2009年現在、18団体が参加しています。


<台風オンドイに関する情報源>
フィリピン災害調整評議会 National Disaster Coordinating Council (NDCC)
Effects of Tropical Storm “Ondoy”
http://210.185.184.53/ndccWeb/index.php?option=com_content&task=view&id=164&Itemid=221

Relief Web (09/09/28)
http://www.reliefweb.int/rw/dbc.nsf/doc108?OpenForm&emid=TC-2009-000205-PHL&rc=3

日本政府の対応について(外務省プレスリリース)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/21/9/1196108_1105.html

続く被災の苦しみ

テーマ:
2009年10月5日

  

104日午前11時の国家災害調整委員会(NDCC)の報告では、台風16号の被害者数は約80万世帯(389万人)であり、いまだ64,975世帯(317,660人)が505の避難所にいると伝えている。

多くの人の頼みの綱となっている避難所は、引き続き劣悪な環境にある。保健省は、安全な飲み水、ゴミ袋、衛生キット、簡易トイレの提供を求めており、抗生物質や解熱剤などの薬の種類や石鹸、おむつなどを記載した「必要物資リスト」を作成している。マニラ首都圏では、通常の10倍に増えたゴミが水路に詰まるなどして衛生状態が悪化し、子どもたちは、細菌による感染、呼吸器関連の病気にかかりやすくなっているとのことである。台風は通り過ぎたが、厳しい状況は続いている。


保健省が作成した「必要物資リスト」102日 Inquirer.netより


- 抗生物質

- 解熱剤、経口補水液、亜鉛

- 高血圧を抑える薬

- 点滴、抗破傷風血清、破傷風トキソイド、はしかのワクチン

- マルチビタミン、母親のための硫酸鉄

- 飲料水、塩素

- 衛生キット(石鹸、アルコール、歯ブラシ、歯磨き粉、おむつ、生理ナプキン、綿、傷の抗菌性消毒剤、ガーゼ、ティッシュ、

タオル)

- 殺菌した母乳

- ゴミ袋



ABS-CBNニュース (映像があります)

http://www.abs-cbnnews.com/



GMA NEW.TV

http://www.gmanews.tv/index.html



Inquirer.net vehicle

http://www.inquirer.net