NHKプロフェッショナルに出演されていた、左官職人さんから思ったことです。

(左官とは、壁や床などをこてを使って塗り仕上げる仕事です)

https://www4.nhk.or.jp/professional/x/2018-07-09/21/12780/1669500/

 

とても印象に残った場面がありました。
 
壁の左官を塗り上げた1時間後、建築主から思いもよらない連絡が入りました。
ざらざらとしていた塗り壁を、もっと平たんにしてほしい、との要望です。
壁が乾く前に即座に手直し作業をされ、その後にあったコメントです。
 
「自分がよいと思う壁よりも、使う方が大事にしたいと思う壁をつくらなければならない。
長く大切に使ってもらうことがいちばん大切!」
 
例えば、住宅ですと建物が完成すると、設計や施工した方の手を離れ、
建築主がそれを使い、守っていくものとなります。
 
そのときに長く、大切に使ってほしい、との思いからです。
建築屋には、心にぐさっと刺さるメッセージでした!