小難しい事は上の方でやってくれ
今日は2時間ほどかけて剪定やら枝の誘引やら、庭のリースリングの手入れをしてくたびれた...
なんて書いたら何だか大層に聞こえるが、「リースリングの木」と言ってもたったの2本だけのこと。
本職の人には鼻で笑われるだろうが、素人が慣れない事を我流で「ああでもないこうでもない」とやるもんだから
そりゃ時間もかかろうし疲れもしよう。それにしても今年は虫食いのせいで切り落とさざるを得ない枝が多く
なかなか思い通りの樹形に出来ずに往生した。こんなのをササッと流れ作業でやってのけるプロはホント凄い。
さて今夜は定番の豚しゃぶ鍋に合わせて、シュロス・リーザー醸造所の2015年産グーツヴァインを。
例年リーザーを纏めて送って貰うショップがあるのだが、今シーズンは辞書片手にメールを書くのが面倒臭くて
そのまま放置してたらいつの間にか秋はおろか年まで越してしまい、すっかり時期外れの今頃になってしまった。
先日別ルートから仕入れた格上の辛口カビネットを先に開けたせいで順序が前後してしまったけれども、さて。
スクリューキャップ。僅かに緑がかったレモンイエロー。細かい気泡がグラス底辺にパラパラと。
酵母っぽい香りが主体で、これに少し鉱物感が加わり、申し訳程度に果実香。
口当たりは切れ味のあまり鋭くない酸と、金属的かつ重心高めのミネラル味。舌に微炭酸の刺激あり。
果実味は細身で、先日開けたカビネットと違って残糖はそれなりに絞られている。こっちの方が好きだなぁ。
酸は後から前に出て舌の上にほんのりと後味へと持続するが、例年みたいに暴れ回るような酸ではない。
翌日はグッと果実味に厚みが出て酸にも凝縮感が増し、ミネラル味にシーファー感が増して重心はやや下がる。
ワインとしての重厚感は増すが、そんなのは上のクラスでやってくれってもんで、小回りの利く初日の方が好み。
85/100
(過去のヴィンテージ→2014年産、2013年産、2011年産、2010年産、2009年産、2007年産)
2015 Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Schloss Lieser (Lieser/Mosel)
A P Nr 2 589 314 01 16,Alc 11.5%vol,8.90€