去年の夏に公開された京極夏彦原作の「姑獲鳥の夏 」をレンタルで見てみました。

私はミステリーの類は実はまったく読まない・見ない人なのですが、ローレライを見に行ったとき(だったと思う)に予告を見て、それ以来ずっと気になっていた作品です。

堤真一や阿部寛といったお気に入りの役者が出ている、ということもあったのですが、なんとも言えぬ妖しげな雰囲気に惹かれた、ということが大きかったですね。


 さて、原作未読の人間が感じたことですが、一言で言ってしまうと

「わかりにくい」

台詞回しがなんとも魅力的ではあるものの、「文字ベース」であるがゆえに、「聴覚」で捉えると一瞬理解が追いつかなくなったり。

活字であの台詞を読むといいんでしょうけれど、耳だと拾い切れなくて、ちょっと。。。

お前の脳みそが蕩けているのだ、と言われればみもふたも無いわけですが。

聞き取りにくかったりした台詞は何度か戻して聞きなおしたりしてしまいました。


 聞き取りにくかったり理解に苦しんだ点はさておき、斜めから撮るアングルなど、「奇怪さ」を視覚的に訴えかける表現方法はなかなか好感が持てました。

真正面からのアングルに慣れきっていると、時折入る斜めから撮ったアングルというものは新鮮さを感じるものなんですねー。


 話自体は「まぁ面白かったかな」というレベルのものでしたが、「何かが起こりそうな妖しげな日常」という、非日常的な日常の雰囲気がすごくステキでした。

総合評価で言うと、いい所と微妙な所のギャップが激しい作品だった、と言えるでしょうか。

とりあえずは原作を古品屋で買ってみようかと思います。

どうも映画では原作の魅力を十分引き出せていないようですからね…


 あー、それと、何度見直しても分からなかったんですが、

何で旦那刺されたの?

それだけがどうしても理解できません。

誰か教えてください…