ヒトラー最期の12日

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 2日連続で、帰ったら日付が変わる直前でした。

いくら忙しい時期とはいえ、恐ろしくキツいです。


 さて、もう2日前になりますが、ようやく「ヒトラー最期の12日 」を観る事が出来ました。

各所で言われていますが、非常にすばらしい作品でした。

話の筋自体は、第3帝国の崩壊を内部からの視線で描いたもので、よく知っている歴史が目の前で展開されていくような感じでした。

崩壊直前の様々な人間模様は、人それぞれのあり方を感じる事が出来て良かったです。

兵士たちが血を流して倒れていくその瞬間に、地下司令部では現実逃避的な乱痴気騒ぎが行われていたあたり、権力中枢部の現実逃避的な側面が垣間見れて妙に「業」を感じてしまいました。

壮絶な市街戦の凄惨さも非常にしっかりと描かれていましたし、全ての瞬間に見ごたえがあった作品でした。

2時間半とやや長めの作品ではありますが、ずっと食い入るように見てしまうだけの魅力を持っていて、全くといっていいほど時間を感じさせなかったのも凄かったですね。


 そして、ここが一番気に入ったのですが、多くの作品で「狂人」的にのみ描かれてきたヒトラーと違い、あくまで一人の人間としてヒトラーを描いています。

合わせて、一人の人間の中に存在する「狂気」と「人間性」を見事に演じきった主演のブルーノ・ガンツにも拍手を送りたいです。

大勢の人間を前にして興奮して話す時のしぐさなど、本人をみた事があるのか、と思うほどの熱の入れようでしたね。

ブルーノ・ガンツの熱演なくしてはこの作品は成り立たなかったと思います。

多くの人に是非とも見てもらいたい作品でした。

激しくオススメです。


 なお、より深く作品を楽しむために、「我が闘争」を一読する事をオススメします。

余りヒトラーに馴染みの無い人のレビューを読むと、ヒトラーの数々の発言が「理解の範疇を超えている」とか「狂気云々」と表現されている事が多かったのですが、彼の思想的背景をきちんと分かっていれば共感する事は不可能ででも、理解する事は十分可能なので。

その辺りの予備知識があるだけで作品やヒトラーに対する見方はずいぶんと変わってくるのではないかと思います。

久々に骨太の映画を見ると、最近のヒトラーに関する研究動向とかが凄く知りたくなってきました。

母校の図書館にでも足を運んで研究紀要とか読み漁りたい気分です。


※ 私は大学時代4年間ずっとヒトラー関連をやっていた人なのです。

 卒論は彼の政権奪取後に行った「国際連盟脱退」ですが、生涯全般について興味津々だったり。