先日、アーティストの「奈良裕之(ゆうじ)さん」と

四国でご一緒する機会がありました

奈良さんは、世界の民族楽器を即興演奏される方で

神社仏閣での奉納演奏や福祉施設・学校等での演奏会など

これまでに約1万回の演奏機会を体験されています

 

その時も、保育園に呼ばれ演奏されたのですが

園児たちは奈良さんの語りや演奏に引き込まれ

声を出したり、感情を表現したり、踊り回ったり

保母さんも、普段見ることのない子供達に驚かれていました

 

その奈良さんがおっしゃっていたのが

「子供が一番の先生」という言葉

子供は敏感なので、「嘘」や「ごまかし」は通用しない

「忖度」もないので、興味がなければソッポを向く

本気で向き合っているからこそ、子供たちは「共鳴」してくれる

 

自分もそうでしたが、親は「権力」「恐怖」「取引」を使って

子供を動かそうとしがち

でも、親子関係の土台に「本気」「信頼」「尊敬」があれば

コミュニケーションはもっとスムーズになるはず

「子は親の鏡」という言葉があるように

子供を変えようとする前に親自身が変わることも必要

 

また、「感情との付き合い方」も子供達を見習いたいですね

子供は、悲しかったら素直に泣き、嬉しかったら素直に喜ぶ

湧いてくる感情を、その都度、味わい尽くしているので後に残らない

大人になると、感情表現を我慢するので不完全燃焼

いつまでも過去の不快な感情を引きずっている

 

さらに、「好奇心」や「感動する心」も見習いたい

子供の頃の一日が長かったのは

一つ一つの出来事に好奇心を持ち、味わい、感動していたから

大人になると過去のデータに照らし合わせて認識するだけ

記憶にも残らず、時間があっという間に過ぎていく

 

こうしてみると、子供は未熟なだけの存在ではない

子供から謙虚に学び

忘れてしまった「大切なこと」を思い出したいですね