今回は、「お好み焼き」による「平和貢献」のお話です

 

この話を知ったのは偶然の出会いから

ある会合で、たまたま隣に座られた方が

お好み焼き店「いっちゃん」の店主「市居馨(いちい・かおる)さん」

 

私はまったく存じ上げなくて、色々お話を聞かせてもらううち

その「誠実なお人柄」とお好み焼きへの「熱い思い」に感動

後から知ったのは、市居さんは

NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」にも取り上げられた方

その市居さんから聞いたお話をご紹介します


イスラエル・シリアといった紛争地域に囲まれた「ヨルダン王国」

平和に関心のあるヨルダン王国の駐日大使

2021年8月6日の「広島平和記念式典」に参加した際

被爆からの復興と人々の暮らしの中で生まれた

「お好み焼き」の歴史を知り

「その味とともに平和をヨルダンへ伝えてほしい」

と市居さんに依頼
市居さんは、食文化の違うヨルダンでも作れるよう、

試行錯誤の末、豚肉を鶏肉に、そばをパスタに、

味は本来よりも濃く、という調理法を確立
そして、2022年10月にヨルダン現地を訪れ

現地のショッピングモールでふるまったり

「王立調理師学校」の学生に作り方を指導したり、で大反響

ヨルダンではキャベツは作られていたが

あまり食べられていなかったそう

でも「お好み焼き」の蒸したキャベツは甘くて美味しいので

キャベツの消費促進にも貢献できたとのこと

 

現地の人の好み・食材に合わせて

アレンジできる「お好み焼き」は、国の壁がなく

食を通して人と人をつなぐ素晴らしいコンテンツ

その食としての魅力にあわせて

被爆地広島のメッセージを伝えれば

「世界平和」の実現に貢献できると思うのです

 

※お好み焼き店「いっちゃん」は

広島駅徒歩10分のところに本店が

駅隣接の食堂街にも2号店がありますので

広島に来られた際には、ぜひお立ち寄りください