おはようございます。
検診や人間ドックを「不要不急」と思ってるひとって多いんだなって実感している 辛口ヒーリング女医☆かんな です。
検診センターや人間ドックは通常通り営業しているのですが、キャンセルめっちゃ増えてるんですよ。自分のからだの状態を知るために検診や人間ドックを使ってるわけじゃないってことよね。あるいは、自分のからだの状態を知る必要はないって思ってるってことかも？
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月経困難症の話。６回目です。
今日は
ジエノゲストの話。
ジエノゲストはもともと
子宮内膜症のための薬です。
子宮内膜症に対しての治療効果もありますが、
機能性月経困難症に対しても
症状を緩和させる効果があることがわかったので、
2020年から「月経困難症」に対しても
保険適用となりました。
めっちゃ最近。
新しい薬だからちょっとちゃんと書く。
ジエノゲスト（商品名：ディナゲスト）は
「黄体ホルモン製剤」と言われます。
黄体ホルモンってのは
もともとは排卵後に卵巣から出てくるホルモンで、
子宮内膜増殖を抑える効果と
排卵を抑える効果があります。
ジエノゲストは「黄体ホルモン」じゃないんだけど、
黄体ホルモンと同じような働きをするので
「黄体ホルモン製剤」になってます。
低用量ピルは
布団を薄くしてくれて
（前回のブログ参照）
月経がきてもスムーズに出せるようにしてくれるんですけど、
ジエノゲストは
月経をとめます。
ジエノゲストを使ってると
ずーっと月経がきません
（不正出血があることもあるけど）。
排卵を抑えるのと
布団を分厚くさせない効果があるので
結果、月経が来ないんですね。
でも、
女性ホルモン自体を完全に抑え込むわけじゃないから
完全に女性ホルモンが出なくなったときみたいな
更年期症状が出にくくて（出ることもある）
副作用が比較的少ない。
ジエノゲスト使ってれば
お布団薄いし、そもそもお布団を出そうとしなければ
痛みなくなるよね、ってイメージ。
今まで他にも
月経をとめる治療方法はあったんだけど
（偽閉経療法という）
偽閉経療法は
女性ホルモンをほぼ完全に抑え込むから
更年期様症状が出るひとが多かったけど
ジエノゲストはそれがかなりまし。
骨密度とかも大丈夫だから
長期間使ってもいいよ、ってことになってる。
薬をやめると
１〜２ヶ月以内にもとの状態に戻る、ってのは
低用量ピルと同じです。
ジエノゲストのデメリットは
不正出血がちょいちょいあること。
お布団をペラペラにしてあるので
ちょっとした刺激でずれたりして
出血するのよねぇ。
そういうときは薬をやめると
一旦お布団を全部出す（＝月経がくる）
ってなるので
そこからまた薬をスタートすると
出血がとまります。
ジエノゲストは
月経困難症の中でも
子宮内膜症による月経困難症に一番よく使われます。
子宮内膜症自体の治療効果があるからね。
子宮内膜症がない月経困難症にも
保険適用はあるので、
希望される方はぜひ婦人科で相談してみてね。
次は「漢方薬」です。