我が家の前の道はワンコの散歩道、
毎日たくさんのワンコが通ります。

ある日、小太りのおばさんがワンコと
歩いていました。

聞いた訳でもないのにそのワンコが
亡くなった娘の忘れ形見であること、
最近ご主人ど別居して自分がアパート
住まいになり犬と同居出来ず、毎日
散歩の為に通って来ていること等を
私に話してきました。
お嬢さんの忘れ形見なら大事に最後まで
お世話してあげないとねと答えると
面倒くさいから散歩の途中で
離しちゃおうかと思っているなどと
信じられないことを言い出す始末。
かなりの老犬なのになんてことを
言うのかとあきれました。


その数日後、我が家のポストに
『迷い犬を保護しています』の
チラシが入ってました。
動物愛護の団体からのチラシです。

その写真は間違いなくあのワンコ、
驚いてチラシに書かれた電話に
かけてみました。
ただ、電話をかけながら、もしも
あのワンコだとしても飼い主に
戻されても幸せにはなれないと思い
里親捜しが決まりそうだと聞き
喉まで出かかった『飼い主を知ってます』
をのみ込んで電話を切りました。

その後里親が決まったと知り、
心から安堵しました。


ところが今日、その小太りおばさんに
主人が道で会ったそうです。
旦那さんとよりを戻したと言って
なんと違うワンコを抱いていたそうです。

主人は『前の犬はどうした?』と
嫌みを込めて聞いたそうですが、
『迷子になっちゃった』と白々しく答え、
『この犬高かった。30万円もした』
お金がないと出来ないことだと自慢
していたとのこと。

朝からそんな話を聞かされ
私は頭から湯気が出るほど怒り心頭
話しかけられても二度と返事するなと
主人に八つ当たりしました。

この怒り、何処に持って行けばいいムキー