【独立のお知らせ】

令和元年の大晦日を迎えました。
皆さん、お元気でお過ごしですか?

私事で恐縮ですが、本年は激動の1年となりました。度重なる大きな決断を支えてくださった皆様に、心から感謝申し上げます。

今年の幕開けは、《東京文化会館》での「SALOME/サロメ」の上演でした。かつてないほどに画期的で刺激的な初演を迎え、その後、福島県の《いわきアリオス》でのツアー初演を迎えました。

故郷の北海道では『里帰り公演』を企画していただき、「はなれ瞽女おりん」を満員御礼にて上演することができました。震えるほどの感動を覚えました。

また、全国各地での上演活動は、どれもこれも…心に残る掛け替えのないものとなりました。久しぶりの「お花のハナックの物語」の上演や、幼稚園・保育園での「3びきのこぶた」の上演ではたくさんの子ども達の笑顔に出会いました。静岡県浜松市『いなさ人形劇まつり』で上演された「青い鳥」では、今年も人形劇大賞をいただき、2年連続で格別なご褒美を頂戴するという光栄に預かりました。

祖父・石井勇の設立した長生教会・愛光保育園は今年70周年を迎え、秋に行われた記念式典では、その歴史を辿る朗読劇「一粒の麦」を上演させていただきました。こちらも感動的なひとときとなりました。

各地での様々な出会い、そして嬉しい再会の数々に感謝です。

そして、約10年間に渡り運営を続けた西新宿の《シアター・ジョウ》は、今年の5月に卒業をさせていただき、最終公演の演目となった「毛皮のマリー」、その翌週に開催された「おつかれさまパーティー」では、会場に入りきらないほどの大勢のお客様にご来場いただき、たくさんの励ましを頂戴いたしました。

その後、まさかの展開で…、シアター・ジョウは《テアトル・ド・マリー》とその名を変えて、「毛皮のマリー」のみを上演する専用劇場として、半年間に渡るロングラン上演が開催されました。

「毛皮のマリー 人形劇版」の初演から早16年…。本作に、これほど濃厚に向き合った期間はなく、この作品の伝えるべきメッセージ、魅力、凄み、そのなにもかもを噛み締めながらの壮絶なロングランとなりました。

人間として、表現者として…自分を深めるとてつもない試練を授かる半年間となりました。

それらこれらを経て…
新たな目標、思いがふつふつと湧き上がります…。

そして、この度、長らくお世話になった所属事務所を、本日で退職する運びとなりました。

既に、公式Webサイトでは発表しておりますが、退職及び独立に際してのメッセージを、こちらにも掲載させていただきます。


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たいらじょう/ヴォイス・ファクトリイ(株) 退職及び独立のお知らせ

 いつも私の表現活動へのご支援・ご声援、誠にありがとうございます。

 この度、私、たいらじょうは、14年間に渡ってお世話になった「ヴォイス・ファクトリイ株式会社」を退職し、2020年1月1日より、独立させていただく運びとなりました。輪嶋東太郎社長を始め、「ヴォイス・ファクトリイ」の皆さんの多大なる尽力に支えられながら、今日まで歩んで参りました。文化の普及と発展のためにと、実に様々な挑戦をさせていただき、どの経験も、ありえないほどに感動的で豊かなものでした。

 また、この事務所に所属させていただいたことで、「芸術」を生業として歩むための礎を築き上げていただいただけでなく、ひとりの人間として、たくさんのことを学び成長させていただく機会を頂戴しました。

 これまで、何もかもが事務所にお世話になりっ放しの日々でしたが、ここで、この事務所から自立し、新たなる挑戦の道を歩む決断をいたしました。まるで、父親が我が子を旅に出すかのような、温かな眼差しで私を送り出そうとしてくださっている輪嶋社長の寛大さに、深く感謝いたしております。

 今後も、「ヴォイス・ファクトリイ」は、私の故郷のひとつとして、ご指導ご鞭撻を仰ぐ所存でございます。そして、仕事の運営に際して、当面は、私の個人事務所である「ジョウズグループ」にて遂行して参ります。新たな体制での運営は、不慣れなことばかりで、皆さまには何かとご不便をおかけすることになるかと思いますが、どうか何卒、よろしくお願いいたします。

 職業として芸術に携わるようになり、まもなく20年が経とうとしています。これまで培った全ての経験を糧にしつつ、より一層、社会の皆さまのお役に立てる芸術の提供と普及に努めて参ります。

2019年(令和元年)12月9日
たいらじょう

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以上が、先日発表させていただいた公式文書です。

ヴォイス・ファクトリイ(株)に所属させていただき、私は、かつての想像を遥かに超える様々な経験を積ませていただきました。この間のどこのどの瞬間を切り取っても、それは感動の連続で、思い出を語ればどれだけ時間があっても足りないほどです。

人形劇では食べていけない…と、半ば諦めの気持ちを抱いていた私を、輪嶋社長が拾い、育み、その後、たくさんのスタッフの皆様が私を支えてくださいました。これはもはや奇跡のような現象でした。そして、多くの出会いが生まれ、多くの仕事、多くの感動が生まれました。あまりの忙しさに…時折、記憶を失うような体験もするほどでした。そんな経験は中々できるものではありません。どんなに欲しくても得ることのできないような数多くの貴重な経験を重ねられたこと…、私の一生の宝物です。

そして今…
カラダはひとつ、
時間は24時間、
1年365日、
これから何をするべきなのか、何に時間を使い、何に身を捧げるべきなのか…と考えたとき、この度の決断に至りました。

やりたいことが山程あります。

実現したいことが…、一生では足りないほどあります。

残された時間にやり遂げるべき使命を、勝手ながら色々と感じています。

2020年からは、よりフレキシブルに!よりアグレッシブに参ります!

新たなスタートを、寛大な気持ちで送り出してくださったヴォイス・ファクトリイの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、新たなスタートを支えてくださっている関係者の皆さん、日頃の私を励ましてくれている友人や家族に感謝です。

そして何より、私の公演や創作を楽しみにしてくださっているお客様に、心から、感謝申し上げます。本当に本当に、ありがとうございます!

更に磨き、鍛錬を積み、豊かな創造をして参ります!

2020年の年明けより…、私はしばらくの間、裏方業の仕事が続きます。私の表現者人生の中でも、こうして本格的に裏方に徹するのは初めてのことで、諸々の準備を進めながら、多くの発見の連続にワクワクしております。裏方に徹することで、これまでとは全く異なる力の発揮ができていることに自分でも驚いています。2月の東京文化会館での歌劇「400歳のカストラート」の初演後は、某劇団での演出を控えております。それも実に楽しみな挑戦です。

同時に、これまでと同じく、私の出演舞台の上演も続けます。そして、ずっと手掛けたかったあの物語も、新作として、既に製作が始動しております。元旦から、その準備作業に追われます。

そのほか、あんな分野で、こんな挑戦もしてみたい…と、思いは膨らむばかり…。妄想・構想を膨らませつつ…それを実行に移して参ります。

変化の連続とはなりますが、どうか今後とも、この創作活動、上演活動に、変わらぬご支援、ご声援、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

令和元年(2019年)大晦日
たいらじょう

*この長文、全てお読みいただいたあなた!感謝申し上げます!良いお年を。