26日(火)15時よりLLPW-Xが東京ドームシティにて記者会見を開き、井上貴子デビュー35周年記念大会となる11・21TDCホール大会の追加カードとして、スターダム提供試合・ジュリアvs飯田沙耶を発表。各選手が意気込みを語った。

 



 貴子「今日は第2弾の記者会見ということで、追加のカードを発表させて頂きたいと思います。」
 神取「スターダム参戦ということで、提供試合なんですけどLLPWの大会でどれだけ沸かせてくれるのか…? ちょっと楽しみにしています」

(ジュリアと飯田沙耶が呼び込まれる)

 ジュリア「スターダムのジュリアです! まず井上貴子さん、35周年おめでとうございます! こういう記念すべき大会に呼んで頂けたことをとても感謝しております。貴子さんとの思い出といったら自分のデビュー戦になっちゃうんですけど、覚えてることが試合後に言われた一言がけっこう印象的で(笑)。“このレベルでデビューしちゃうんだ”」
 神取「ヒドイな!(笑)」
 貴子「辛(から)いね(笑)」

 

▼ジュリアデビュー戦の試合後



 ジュリア「“私ってデビューできるレベルじゃないんだ”っていうのを、その言葉があったおかげですごい実感して。そこからそれ以前よりも、より練習に励むことができたので。たぶん“あの言葉があったから今の自分があるな”っていう…」
 貴子「鬼ね。いい選手になりましたね、私のおかげで(笑)」
 ジュリア「厳しくも愛のあるお言葉を頂けて今があると思います。そして…! スターダムの提供試合という形で、私が望んだ飯田沙耶とのシングルマッチ。飯田はものすごく損する性格だよね、ハッキリ言って」
 飯田「……」
 ジュリア「損しまくるタイプで、いつも周りに気を使ってね。先輩にも団体にも同期にも後輩にも…! 気を使ってばっかりで大事なところで道を譲っちゃう。でもね、私は飯田のことは同じ時期に欠場してたし、なんか他人と思えない部分もある…けど、今の飯田にすごく物足りなさは正直感じてる。ここはスターダムのリングじゃないから気を使う相手はいねぇし、ここで遠慮をするようだったらプロレス向いてないと思うから。“そのまま引退しちゃえば?”っていう感じかな。辞めちゃえばいいと思ってます。以上です」

 



 飯田「まず井上貴子さん、35周年おめでとうございます。自分自身は貴子さんとそんなにご縁がないといいますか、こないだご挨拶してセコンドに少しばかり付かせて頂いた程度なんですけど、そんな私がこの記念すべき大会に出させて頂く…それはホントに光栄に思って感謝いたします。そして…ジュリア、オイ! テメエに言われる筋合いねぇんだよ! ここで見せてやるよ!」

(飯田がジュリアにつかみかかり、神取と貴子が止めに入る)

 



 神取「なかなかいいねぇ! 骨があるよ!」
 貴子「今ちょっとこういう感じになったので、間違いなくヒートする試合になるに決まっているので。できる限り近くで試合を見たいなと思います。楽しみにしててください」



 ジュリア「せっかくなんでお話ししたかったことがあるんですけど、しゃべって大丈夫ですか? 貴子さんとデビュー戦でタッグパートナー組ませて頂きまして、35周年の大会にオファー頂いたというわけなんですけど、やっぱり恩返しっていうのはレスラーたるもの、私はリング上で直接対角に立って、闘ってしたいなっていうのは常に思っていて。女子プロレスを作り上げてきてくださった大先輩、大レジェンドの方々と試合ができる機会が…こないだスターダムでもやってましたけど、私は日本にいなかったんで。指をくわえて見てましたよ、ペイパービューを! 私はあのアイドルの子たちとは全然違うんで、あれだけを見てスターダムって思ってほしくもないので…。いつか、どこかで私は闘いたいです!! 何されてもいいんで! 私もやりますけどね!…という気持ちです」
 神取「う~ん、なるほど…まぁいいよ、やっても。やってもいいけど自分の中でコンプライアンスがあるから。そこはちゃんと自分の中で整理できたらやろう」
 ジュリア「必ず。整理ができるのを待ってます」




LLPW-X
『井上貴子デビュー35周年記念イベント~ひとしずくの勇気~』
◆2023年11月21日(火)東京・TDCホール(19:00)

◇追加カード
▼スターダム提供試合
 ジュリア vs 飯田沙耶

◇既報カード
▼メインイベント
 井上貴子&井上京子&桃野美桜 vs 神取忍&アジャコング&ウナギ・サヤカ
▼ダンプ松本&ミス・モンゴル vs 渡辺智子&高橋奈七永
▼NØRI再デビュー戦(※カード未定)



★会見後のジュリア

 ━━先日、NØRI(格闘家/法DATE)のLLPW-X入団が発表されたが。
 「いや~ビックリしましたね!(笑) 元アイスリボンで同期なのかな…? 向こうのほうがちょっと先輩なんですけど、彼女には1個すごい印象に残ってることがあって、私がデビューしたばっかりの時に試合とかボロボロでダメダメな時に、道場マッチの座談会(※全試合後のリング上)ってあるじゃないですか。あのマイクで“弱いジュリアが見れるのは今のうちだから。今のうちに楽しんでどけよ”みたいなコメントをしたことがあって、その後にけっこう先輩たちから“あれないよ”、“なに言ってんだよ”とか言われたんですけど、この子だけは“メッチャおもしろかった! 頑張ってね、私はいいと思うからね”って。たぶん聞いてたんでしょうね。私が“生意気なんだよ”みたいに怒られてるのを。それで“優しい人もいるんだな”っていう…そのぐらいですけどね(笑)。突然アイスリボンから消えてしまって、もうプロレス辞めちゃって戻ってこないんだろうと思ってたから。ジュリアは今、強くなったから“機会があったらやろうよ”って感じです」
 ━━NØRIから指導を受けたりなどは?
 「TEAM DATE(チーム・デイト)だけ特別待遇で、一緒に練習することはほとんどなかったんですね。DATEはDATEの練習みたいなのがあって、それ以外の人と分けられてました。あんまり練習で関わることはなかったです」
 ━━闘ったことは?
 「軽くあると思いますけどね…(シングルは?)ないと思います」
 ━━MMA(総合格闘技)を覚えたNØRIに興味はある?
 「あ、MMAやってたんですか、ずっと!? そうだったんですね(笑)。なんかいろんなことやってますよね、格闘技もやってたしお笑いも。すごいビジュアルもいいし体も大きいし、身体能力も体が柔らかくて。プロレスはやったほうがいいと思いますよ。向いてると思います(笑)」
 ━━先ほど神取さん・貴子さんと闘いたいと話したが、ペイパービューで試合を見てすごかった部分などは?
 「やっぱ見せ方と…もう会場の人たちは、神取さんがワキ固めの体勢に入った瞬間に“ワッ!”て沸き上がるような。ちょっとこの動きをしただけでお客さんを喜ばすことができるっていうのは、キャリアだったりとか歴史があるからなので。そこはやっぱりすごいなって思いますね。そういうところを我々も目指していかなきゃなって。それだけで魅せれるっていう…」