どうも車便乗で旅する際に、半島部を巡ってその突先に向かうことが多いのですなあ、結果的というか。

まあ、岬やら灯台やらにはなんとなぁく惹かれるものがあるのは事実ではありますが、

近しいところでは三浦半島で観音崎に行きましたし、銚子の先の犬吠埼にも。四国を巡っては室戸岬に行きました。

そしてこのほど外房の海岸線を南下して、野島埼を目指すことになっておったのでありますよ。

 

でもって、その途中のお話をひとつ申し上げることになるのですけれど、

それは日蓮ゆかりの天津小湊でもなく、外房の一大観光地である鴨川でもないところに個性がありましょうか。

 

そうしたあたりをすっ飛ばしてずんずん進めば早やお昼どき、

立ち寄ったのは和田浦 WA・O!という道の駅、こちらで昼飯ということにいたしました。

 

 

で、こちらで食したものはといえば、「くじら丼」というもの。

先に勝浦の「海の博物館」でクジラ押しの展示に接していましたが、この和田浦はことにクジラで有名らしい。

なんとなれば、全国に四か所しかない捕鯨基地のひとつがここ和田浦であるとなれば、なるほどと。

 

 

かようにお食事処ではクジラ料理が供されるのはもとより、

テイクアウトコーナーではくじらコロッケやらくじら肉まんなんつうものもあって、それはそれで魅力的。

ですが、とりあえずはくじら丼でおなかを満たした後は、道の駅に隣接する建物にあった資料館も覗いてみることに。

 

 

鯨資料館「勇魚文庫」とありまして、ここにもやはりクジラの骨格標本が。

ただ海の博物館よりも上をいくシロナガスクジラですのでね、大きいですよ、これは。

それだけに資料館の中はどんなだろうと思ったですが…。

 

 

ま、いわばクジラにまつわる品々のコレクション展示でありますね。

クジラに限らずなんにしてもですが、関連商品というものは実にたくさんあるものなのですなあ。

左側が日本の郷土玩具のたぐい、右側はアメリカの捕鯨関係をあしらった品だということで。

 

 

そんな展示物の中にあって、クジラに関するいささかの解説もありましたので、これも見ておくことに。

房総では1500年代後半頃にモリやヤリを使った「突き捕り式捕鯨」が行われていたということで、

1612年には安房の里見家から伊勢神宮にクジラの皮が献上されたとか、

1655年にはクジラ捕りのための経営組織である「鯨組」が作られたとかいう記録があるそうな。

 

明治以降の近代捕鯨とは別に、手持ちの用具で大きなクジラに立ち向かうとは

なんとも恐れ知らずな話と思うところながら、古来、食料を入手するリスクは

生きるということこと引き換えだったことの名残りなのでもありましょうね。

こうしたことでも、ヒトの暮らしは大きく変わったことを思ったりするところでありますよ。