県立神奈川近代文学館の「獅子文六」展を覗いてみたあとには、せっかく丘の上まで上がったことだしと、

幕末から明治にかけて外国人居留地であったという山手のあたりをゆらりとしてみることに。

まずスタートは港の見える丘公園です。

 

港の見える丘公園と聞いて思い浮かべるところは世代間で相違もありましょうけれど、

個人的には(比較的まだひっそりとした人気であった頃の)オフコースの「秋の気配」かなと。

 

なかなかに「切ない感」の募るこの歌ありきで、この公園から見える景色を妄想してしまうわけですが、

2019年12月現在で港の見える丘公園からの景観はかくのごとし。うむむむむ…。

 

 

なるほどベイブリッジが近くに望め、眺めが開けていますけれど、

手前側の建物群はなんとも興ざめといいますか。

ちと首を左方向に振って、みなとみらい方面を眺めてみてもこのような感じ。

眺望を売りにするなら木の剪定が望まれるところです。

 

 

 

いったいぜんたい曲がリリースされた1977年当時の景観はどんなものだったのでありましょうかねえ。

むしろ景観はともかく、作詞の方は横浜ということと港の見える丘公園ということからの、

それこそ妄想だったり…?。

 

とはいえ、「これがあの歌の場所であるか」ということで気分が高揚する方もおられましょうから、

腐すような発言はこのへんで控えるとして、展望のある場所からバラ園を抜けて先へ進むことに。

 

 

バラ園とはいえ、季節が季節ですので実に寒々しい光景を呈しておりますが、

それでも健気に花をつけているのがそこここに。

 

 

本来のシーズンともなれば、すごいことになりそうな予感がしたものでありますよ。

ちなみに噴水の写真で奥に見えるかまぼこ型屋根の建物が大佛次郎記念館ということでしたので、

覗いてみるかと思えばすでに年末年始休暇に入って閉館しておりました(訪ねたのは12月27日です)。

 

ということで大佛次郎記念館は今回は諦めて

その裏手にある神奈川近代文学館を訪ねたのは先に触れましたとおりでして、

その後の山手あたりゆらりは西洋館を巡ってみるということになるのでありました。