アムステルダムから荷物が届かない…とはかような経緯 であったわけですが、
帰国してからがもうひと騒動あったような次第でありまして。
ともかくも成田のバゲージクレームで手続をし、荷物は後から送ってくれるとなりますと
当座の手持ちが少なくて、それはそれで楽ちんだあねとも思いつつ、
立川行きのリムジンバスに乗り込もうというときになって「はて、自宅の鍵は…?」と。
うっかりにもほどがあるほどに「自宅の鍵がバゲージの中ではないか」と
その段階で気がついたのですなあ。つまりは家に入れない…と。
リムジンの中ではフリーWiFiが使えるのをいいことに鍵を開けてくれる業者を検索し、
バスを降りたところで早速に電話をしてみることに。
どこの鍵でも開けてくれるなぞ何だか胡散臭い…とも思ったりするところながら、
その場の我が身のように「Help me!」状態にあってはむしろそうした業者の存在は
天の助けにも思えるところ。
で、まず最初に電話をしてみた業者は…う~ん、胡散臭い…。
どこの業者も大体「8,000円~」てな記載があるわけですが、
そこはそれ最低料金とはいかないまでも、最初から5~6万かかると言われますとねえ。
次に電話を入れた業者は幸いにもまだましというか、断然ましというか。
言われてもっともだと気づかされたことには「鍵を開ける家が自分の家という証明はありますか?」と。
まあ、運転免許証があれば写真も付いていて本人確認できますし、
住所も入っているので問題無しということなんですが、
海外で車を運転するわけでなし(もっとも日本でも運転しませんが)、
運転免許証は家の中に置いてきましたので、「パスポートならありますが」と言えば
「パスポートの住所欄は自分で書くのですよね」と返ってきた(つまり証明にならない)。
ではどうすれば?という問いに対して、おそらくはそういう客筋はままいるのでしょう、
「警察立ち会いのもとであれば対応しますが」とのこと。
あれこれ面倒ではありますが、きちんと確認を求めること自体まっとうな業者でしょう、きっと。
そこで早速にその場最寄りの駅前交番で尋ねると
「ここに電話して事情を話してください」と警察署の電話番号を教えてくれましたですよ。
教わった番号に掛けて出てきた案内係にまた事情を説明し、
警官を派遣してくれる担当らしい人に代わってまた事情を説明し…。
警察が対応してくれると確認できたので、再び鍵開け業者に電話して改めて依頼。
自宅前に移動して待つこと1時間ほどで業者の車が到着したのでありました。
その前にお巡りさん2人組が先に到着していましたので、
鍵の開かない家の前で飛行機が遅れた話なんぞをしていたわけですけれど、
通りすがりの人たちにはやっぱり「なんだ、なんだ?」と思うようでありますね。
逆の立場ならおそらく自分も。
そんなこんなのうちに作業に掛かった鍵開けプロフェッショナルがほどなく
「この手の鍵の場合は、こうなります」と料金表を片手に値段の確認。
一番簡単なタイプよりは手が込んでいるらしく14,200円の見積もりで、
最初の業者に聞かされた5~6万円にくらべればリーズナブルでもあろうかと
正式依頼に至ったのでありますよ。
さすがにプロとはいえ、30分弱かかりましたかねえ。
興味本位で「このての鍵は簡単に開けられるのですか」と尋ねれば、
「ピッキングできないこともありませんが、今の空き巣はだいたい窓ガラスを割って入ります」と。
まあ、遠慮なく音を立てながらがちゃがちゃと30分ほども掛けて開けるというのは
空き巣稼業の人たちにはリスクが大きすぎるのでもありましょうね。
と、それはともかく業者の方にも立ち会いのお巡りさんにも丁重に御礼を申し述べ、
ようやっとのことで家に入ることができました。
早めにとベルリンの空港に到着して以来実に22時間が経過しての帰宅なのでありました。
鍵の管理には気をつけねばなりませんね。
同様の過ちをなさる方がそうはおいででないでしょうけれど、
万一の際の業者選びはどうぞ慎重になさってくださいまし。

