以前にも経験はあることながら、

毎日何かしら書いているという習慣をお休みしますと、

いざ改めて書き始めようと思ったときに「・・・」となってしまうようで。

規則正しい?生活に水を刺されるというか、何というか。


それでも書き出さないことにはずるずるとようなところもありましょうから、

取りあえずの「書き初め」ということで、軽く行こうと思います。


(前置きとは打って変わって…)三が日は夢のように過ぎ去りまして、

日常が戻ってきましたですね。


「一年の計」をああだこうだ言うのもおこがましいくらいに、

すでにして年末年始の休みを振り返り、「ああ、何もせずに過ごしてしまった…」

てなふうにも思うところです。


つまりは言わでもがなながら過ぎ去った時間は戻ってこないわけでして、

そうであるからこそ「あの時に戻れたら…」的なタイムトラベル 絡みの話が

よく映画になったりもするわけでありますね。


ということで、ようやく休み中に見た映画(といっても、録画ですが)のお話。

「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」という映画でありますよ。


アバウト・タイム~愛おしい時間について~ [DVD]/ドーナル・グリーソン,レイチェル・マクアダムス,ビル・ナイ


写真を見る限りではレイチェル・マクアダムス が主役に見えるところながら、

実際の主人公は右側に写っているドーナル・グリーソン。

まあ、こちらをメインに持って行くと興行収入に影響ありと宣伝側が思ったですかね…。


とまれ、そんな余計な心配をしてしまうくらいにパッとしない主人公ティムを演じて

ピタリと来ているグリーソンですけれど、彼女のできないまま迎えた21才となったある日、

父親(ビル・ナイ )からとある打ち明け話をされるのですね。


どうやら家系的に一族の男性にのみ

タイムトラベルができるという不思議な能力が備わっているという。


特段の背景やら合理的な説明はありませんので、

SFというよりはファンタジーと思えばいいのでしょう、

何しろタイムトラベルの方法というのみ、クローゼットなど狭く暗いところに入って、

両手のこぶしを握りしめ、目を閉じて戻りたいタイミングを思い浮かべれば、そこへ飛べるという。


しかも、行けるのは過去だけで未来には行けない。

でも、過去から見れば未来であるはずの現在には戻ってこられますが、

このあたりも理屈はありませんのでね。


初めは「おやじ、ぼけたか…」てなふうに考えたティムも言われたようにやってみれば、

本当に過去のやり直しができることに気付き、早速に試みるのが

彼女獲得に失敗したタイミングに戻って失敗につながった言動とは異なることをやってみること。

こうした点はコメディー気分で見ていれば言い訳ですね。


やがて、メアリー(レイチェル・マクアダムス)と出会うきっかけを得て、

「なんだよ、意外にもてる役じゃん」てなふうにも思うところですが、

人生を取り巻くあれこれは彼女ができる、できないばかりではありませんから、

不思議パワーをフル活用してティムは当座の軌道修正に励むことになっていきます。


と、映画の筋にこれ以上触れてしまいますと未見の方の興をそぐことになりますので、

ちと本筋から離れていきますが、ふと思うのは短期的は「あの瞬間がまずかった…」ということが

(実際には過去に戻ることのできない現実の中で)時が過ぎ去ってから思い返してみると、

「あれで良かったんだな…」ということもあるのではなかろうかと。


失敗の直後は、その失敗をネガティブなものにしか受け止められませんけれど、

自分のことながらある程度客観視できるくらいの時を置いて思い返してみますと、

むしろポジティブに受け止められるような。


「アバウト・タイム」に関して言えば、その長い目で見てのポジティブさを

あたかも視野の外に置いているようにも思えるところながら、

実際には「過去に戻る」という出来ないことを出来るものとして扱って見せることによって

過去への思いの馳せ方を考えさせるきっかけにもなっているように思いますですね。


タイムトラベルものの映画はたくさんありますけれど、

そうしたものを見るたびに同じようなことを考えるわけではありませんから、

話の持って行き方の違いということになりましょうか。


まあ、こうした小理屈を捏ねまわさずとも楽しく見られる映画だとは思いますが、

気付けばまた長く書いてしまっていますね。「軽く行こう」と言った舌の根も乾かぬうちに(笑)。


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