この前 ふと

夫が亡くなってからもうずいぶん時間が経ってしまった と

強く感じる瞬間があり

その重さに耐え切れなくなり

久しぶりに泣いた

 

夫がこの世界の人でなくなったのは2018年の夏

 

それからの時間を

長いと感じるか

あっという間だったと感じるか

 

それは自分の中でも

その時の状態によってまるで違う

 

今も「2018」という数字を見るだけで

あの地獄のようだった日々が

一気に甦る

 

これだけの年月を

よく生き延びてきたねと

自分自身に言ってあげることはできる

 

 

 

そしてこれから……

 

もし、私が長く生きるとしたら?

 

夫は令和の時代を知ることはなかったけれど

この先、また元号が変わることすらあるかもしれない

 

コロナ以上の激震が

日本や世界を襲うこともあるかもしれない

 

すごいテクノロジーの進歩があったり

人類が火星に移住する時代が来るかもしれない

 

そしてその時 私はしみじみ思うのだ

2018年という時代が

はるか遠くに飛び去ってしまったことを

 

あの世の尺度からしたら

この世の何十年なんて

一瞬かもしれないけれど

 

現実に ここに生きてる人間にとって

やはりそれは残酷なほど長いんだよ