近い将来に襲来が予想されている巨大地震としては、2035年±5年が確実視されている南海トラフ地震が特に有名ですが、政府が「次の襲来迄まだ100年くらいあるから」と注意喚起しない相模トラフ地震も、伊豆半島の東側から関東地方に暮らす人々にとっては要警戒です。
過去の巨大地震の連動発生の歴史を見ると、意外にも多いことがわかりました。
東日本大震災に代表される日本海溝で発生した地震を①とし、相模トラフと推定される地震を②、南海トラフと推定される地震を③として列挙します。
平安時代・・・3連動
①貞観地震(869年7月9日)
②相模・武蔵地震(878年10月28日)
③仁和地震(887年8月22日)
室町時代・・・相模トラフと南海トラフの連動
②(関東)明応地震(1495年9月3日)
③(南海)明応地震(1498年9月20日)
江戸時代・・・相模トラフと南海トラフの連動
②元禄関東地震(1703年12月31日)
③宝永地震(1707年10月28日)
宝永地震は、記録が残る過去の南海トラフの地震としては最悪の巨大地震だったとされています。
これらを『それぞれの震源域の臨界点到達がたまたまほぼ同時期だっただけ』と偶然で片付けようとする地震学者がいますが、素人の私には尚のこと偶然には見えません。
連動かどうかがわからないのは、20世紀の震災です。
大正関東地震(1923年9月1日)と昭和の南海トラフ地震(1944年12月7日の昭和東南海地震と1946年12月21日の昭和南海地震)の関係です。
大正関東地震は、震源域が元禄関東地震の北側半分と相模トラフの地震としては規模が小さく、20年後に発生した昭和東南海/南海地震もなぜか過去の南海トラフ地震に比べて小規模になってしまったような印象があります。
2011年3月11日の東日本大震災は、869年7月9日の貞観地震に匹敵する巨大地震だったとされています。
その為、日本全土へ大きな地殻変動の影響をもたらしました。
主に糸魚川-静岡構造線の東側で誘発地震が多発し、素人ながら私は「相模トラフ巨大地震は襲来が大幅に早まったかも?」と不安を感じました。
昨年末にある地震学者が、相模トラフのプレート境界でM5クラスの群発地震が発生していてこのまま相模トラフ巨大地震につながる恐れがある、と警鐘を鳴らしました。
ただ、相模トラフ地震の前には首都直下地震と総称される東京湾北部を震源とする内陸直下型のM7クラスの大きな地震が連発する前例が繰り返されており、このようなタイプの大きな地震はまだ起きていないので、首都圏で暮らす我が家は首都直下地震へ備えているのが現状です。
具体的には
1.カセットコンロ・ガスボンベの用意
2.飲料水と備蓄食料の準備
3.風呂には常に水を張っておく
の3点です。
その前提としては、私達夫婦が暮らしているアパート(軽量鉄骨造り)が震度7に耐えてくれることがあります。