バスの中
前回から実に一か月近くの時間が空いてしまった。
ネタがなかったわけじゃないけど実は精神的にかつてないほどのストレスを抱えていて書く気が起らなかった。ストレスの原因は言わずもがな、英語。バンクーバーに来てから丸2か月が経過したが、あらゆる面において実感できるほどの成長はまだ感じていない。朝起きると「また英語はなさなきゃなんないのか…」なんて最近思うようになった。
「まだ2か月なんだからしょうがない、もうちょっと気長に待とうよ」という人もが大半だと思う。確かにそう思う。が、そうも言ってられない事情がある。
俺がカナダに滞在できる期間は残すところあと10カ月となった。語学学校には来年の3月初旬まで通う予定で、卒業したら帰国まで残すところ7カ月となる。ワーホリビザで来ているので卒業後は何か仕事を見つけて働きたいと思っているけどこの「7カ月」という期間が非常に微妙な期間なのだ。
多くの日本人留学生は日本食レストラン(通称ジャパレス)で働くことが多い。ほとんどの場合、ジャパレスは日本人がオーナーでアルバイトも日本人、客も日本人が多く訪れるため日本語がよく使われる。もちろん日本人以外の客も訪れるので英語も使用する場面はあるのだがそれでも微々たるもの。したがってジャパレスは英語を磨くためにはあまりいい環境とは言えない。それなのになぜ多くの日本人がジャパレスで働くかというとなかなか仕事にありつけないからだ。
現在ジャパレスで働いている人に話を聞いたところ10以上応募したが採用されず仕方なくジャパレスに応募した、とのこと。しかし当然ながらジャパレスに応募する日本人は多く、ジャパレスで働くことさえ狭き門ということだった。ちなみにこの人は滞在歴半年で俺よりずっと話せるし聞ける人。そして俺が希望する職種は「オフィスワーク」であるため飲食店とは比較にならないほどの英語力を必要とする。オフィスワークを希望する理由は出発前に留学エージェントから「飲食店での就業経験は例え外国での就業であったとしても全く評価されない」という話を聞いたからだ。たしかに日本でも牛丼店で働く外国人をよく見かけたがあの仕事の経験が母国に帰ってから評価されるかと考えると疑問である。飲食業界に就職するのならプラスになるのかもしれないが今のところその考えはない。だから何としてもオフィスワークがしたい。
そして「7カ月」という期間がさらに状況を厳しくする。日本でもそうだが雇用側は長く仕事をしてくれる人材を望んでいる。こちらの求人をみても最低でも半年、というところが多い。つまり「7か月」はぎりぎりのラインなのだ。
3月に学校が終わってからすぐに働くようにするためには遅くとも2月には面接を受けなければならない。つまりあと二カ月弱で面接をこなせるだけの英語力、ひいてはオフィスで使える英語力を身に付けなければならないということになる。これは現在の状況から考えて非現実的と言わざるを得ない。何せ俺はまだまともに友人と会話することさえままならないのだから。
Blenz Coffee
そして少し予想外のことも起きている。
前のブログでも書いたように1月16日からケンブリッジ英検のコースを受講する予定となっているのだが、受講前に受講するだけのレベルに達しているか確認するためにプレテストを受けなければならないことがわかった。そんな話は留学前に聞いていなかったので寝耳に水。費用さえ払えば誰でも受講可能なのかと思っていた。そしてプレテストは1月3日に行われる。落ちた場合は受講できない。つまりあと10日で合格するレベルにならなければならない。新年を祝っている余裕もない。
そんなわけでただでさえまともに会話できなくてストレスフルなのにプレテスト、仕事のことを考えるとさらにストレスが溜まる。言いたいことが言えない、相手の話が分からないということがこんなに苦しいこととは日本にいたときには考えたこともなかった。このストレスがいつまで続くのかはわからないが、少なくとも勉強しないことには何も変わらないので毎日勉強だけは欠かしていない。
今回はここで終わり。
あまり近況について書けなかったので別のエントリで改めて最近起こった出来事なんかを書こうと思う。
Canadaジャケットのおっさん