先週の2/13(木)、女相研の直接の事業ではないのですが、女相研のメンバー3人を含む女性たちで栃木刑務所=女子刑務所に行ってきました。
なぜ視察に行ったかというと、最近の栃木刑務所の教育プログラムで再犯が減っていると聞いたからです。どんなことをしているのか聞きに行ってきました。
刑務所内で作成されている作品です。女性の目線で作った優れものです。
写真は、リバーシブルであったかい、ひざ掛けにも肩かけにもなる防寒用のケープというのかな?ポッケもついて、使い捨てカイロがいくつも入れられ、とても暖かいです。
教官や先生からの指導中心の形から、本人の気づきを大切にした形に移行したのだそうです。功を奏しているようですが、まだまだ模索中ともおっしゃっていました。
プログラムの内容は、考えるという訓練を相当するようでした。自分の行動のパターンの何が問題か、その時の心理状態、怒りの状態、依存の傾向などを細かく書き出させて、その危険な思考パターンをストップさせる方法を考えるようにしているのだそうです。
プログラムを受けて自発的に取り組む人、自分を変えようとする人は、受刑生活全般に活かされるのだそうです。目に見えてわかるとおっしゃっていました。それが周りに波及する効果もみられるとのことでした。
私たちが行った時に民間の支援がちょうど入っていて、助産師の方が指導をしていました。妊婦の受刑者に、出産や育児の知識を持たせることで、自分の心身に起こる変化に準備や対応できるようにするためだそうです。
刑務官の方たちは、刑務終了後の社会復帰のため、やりたいことはたくさんあるけれど、人材も予算も少ない中で苦労されていることを知りました。
そんな中で今後どのような教育プログラムをしていきたいか伺ったところ、色々あるが、大きく2つあるとおっしゃっていました。
1つは、女性特有の問題についてのもの。異性への依存、家族関係、自立の問題など。
1つは、知的にハンディを抱える人が、適切に社会復帰できるようにするためのもの。
ぜひ2つと言わず、いろいろ実現化してほしいものです。女相研としては、やはり女性特有の問題についてのアプローチを早期に実現化してほしいなぁと思いました。その点が充実すると、栃木刑務所から出所された女性はさらに再犯が遠のくのではないでしょうか。