マルハバもみじ

 

オリーブオイル購入に向けて走り回った週末。

しかも、全てそれを夫一人でやり抜いた。

 

 

ブラボー my夫!!

 

ということで、私は待ちぼうけの週末。

 

私はヨルダンで3年仕事をしてきました。

だから良く分かるのです。

 

この国で、女性が一人が頑張っても

どんなに騒いでも

どんなに暴れても

誰も動いてくれない、ということを。

 

ヨルダンで私はどれだけ吠えて来たことか。

 

声にはならない叫びを

「私、日本人ですけど、なにか??」

 

といった、「日本人ブランド」で乗り切りました。

 

だって、

女性という私を味方してくれるのは、

この「日本人」というステータスだけだったから。

 

 

ということで、

以前にも書きましたが、

私はヨルダンでのビジネスに対しては、

とうの昔にさじを投げております。

 

 

頑張れ夫!!

私が応援する!!

 


どこに行くにも

なにをするにも

電話が鳴り止まなかった夫。



 

さて、前回のブログに続きまして、

ヨルダン人夫がヨルダンでの奮闘記。

 

 

週明け月曜日。

必要な書類は、朝8時に担当者を

電話してリマインドするよう指示を受け、

10時に資料ができるから取りに来い、と。

 

ちゃんと行きましたよ、夫は。

もちろん。

 

オフィスに到着するなり、

 

「この資料の請求代はもう支払った??」

と。

 

とにかく、受付で請求代を支払え、とのこと。

 



 

請求代いに受付に行くと、

「明日出来上がるから、

 明日検査結果を取りに来てね」

 

 

おいおい、話が違う。

 

 

ここまで来たらもう夫サーメルは

この検査で何が行われて

何をしているのかよーーーく知っている。

 

この検査というのは、

輸出品に相当する過酸化物の数値を測る検査。

 

そして、

それには20分もあれば調べられること。

 

 

夫は、

「ちょっと待って。

 木曜日から、最優先でチェックするから、

 今日10時に結果を取りに来いと検査官に

 約束してもらったんだ!!」

 

受付レディー

「分かったわ、15時に来て」

 

夫 「15時も無理。今日フライトなんだよ!!」

 

受付レディー 「じゃ、3時後、いや、2時間後に来て」

 

 

夫は近くのカフェで時間をつぶしながら、

連絡が来たのは12時半。

 

検査結果のレポートができたとのこと。

 

慌てて検査事務局に戻ると、

「このレポートを持って担当検査官の所に行って」

との指示。

 

(いやいや、あんたら同僚なんだから自分で持って行ってよ

ま、こんなこと良く良く良くあること)

 

 

でもここは我慢して従うしかない。

 

担当検査官の事務所に持っていくと、

 

「分かった、これをプリントするからちょっと待って」

 

と言われて、待つこと1時間半。

 

 

日本の皆さま、きっとこの時点でキレるでしょう。

 

でも、従うしかないんです。

すべての主導権は彼らにあって、

どんなに急かしても、どんなにあおっても、

彼らは動じない。

 

 

なぜ1時間半もかかったのかというと、

「プリントするから待ってて」

 

と言われて20分後

「これからプリントするからね」と

わざわざご報告。

 

そして30分後。

別の人が来て、

「あれ?これって輸出用だっけ?

ってことは、アラビア語?英語?どっちがいい?」

 

夫 「英語でお願いします。」

 

そして15分後。

「えーーと、これは英語よね??」

 

 

まぁ、こんなくだらないことが

1時間半も続き・・・。

 

 

 

そこへ、Dr. ハリッドが通る。

彼はいったい何者なのかというと、

正直何者なのかは分からない。

 

Dr. ハリッドに

「あぁ、君がオリーブオイルを日本に輸出しようとしている人かい?

蓋の所にラベルを貼っておくといいよ!」

 

と言うなり、去って行った。

 

 

そう、以前個人用に購入したオイル缶には

ステッカーラベルが貼ってあったのに、

保管しておいたオイル缶にはラベルが貼っていなかった。

 

それはオイル缶をすり替えるために

貼っていないのではないかと疑い、

検査担当者に聞いたところ、

輸出用なら蓋にラベルを貼らなくてもいいと

言っていたはずなのだが・・・

 

 

夫の頭の中ははてなマークはてなマークはてなマーク

 

Dr.ハリッドを追いかけ、

一体何のことを話しているのか、と聞くと

輸出用でもラベルは貼るべきとのこと。

 

そしてどうやらDr.ハリッドはオリーブオイルは

検査室にあるのだと勘違い。

 

まだ搾油場にあるということを説明すると、

それならこの人に連絡をするように、と

Dr.レイスの電話番号を渡されます。

 

 

彼こそが、実際にオリーブオイルが保管してある場所に

自らの足を運び、オリーブオイルに混入物がないか、

などを調べる検査官なのです。

 

Dr.レイスに電話をかけ、

事情を説明すると、

 

「あぁ、分かった。

これからイブダル村(我々が購入した搾油場がある村)へ行く用事があるから、

それが終わったら立ち寄るよ。」

 

 

夫 

「それ、何時くらいになりそうですか?」

 

 

ドクター レイス 

「うーん、分からない」

 

夫の親友兼話し相手の付き添いのウィアム

「今欲しい、って言え!!お前は今日、日本に帰るんだ、って言え!!」

 

「今日の飛行機で発ってしまうんですが・・・」

 

Dr.レイス

「君、今どこにいるの?」

 

「ヨルダン食品and薬品検査事務局ですが・・・」

 

Dr.レイス

「分かった、あと15分後に搾油場に向かうよ」

 

 

レポートin英語をやっと受け取れた夫は、

レポートを持って搾油場へ。

 

 

15分後と言っていたDr.レイスは、

ヨルダン人としては優秀な、30分後に姿を現しました。

 

 

無事、全てのオイル缶にステッカーラベルを貼ってもらい、

夫は、購入手続きをし、一件落着。

 

 

 

さて、これから輸出作業です。

この一斗缶たちを、運送業者に持っていかなければ・・・。

 

 

しかし忘れてはいけない。

ここはヨルダン。

輸出を管理できる運送業はは

首都アンマンにあり、そこまで荷物を持っていかなければならない。

 

車で片道2時間。

 

 

この時、既に15時半。

 

 

私たちの出発時間は遅くても19時。

 

 

間に合わない。

 

ヨルダンの透き通るような空と

モスクから聞こえてくるお祈りの呼びかけ『アザーン』

 

 

 

 

 

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