閉鎖病棟の大イベント!流しそうめん企画 | 壮絶体験記!精神疾患オヤジの躁鬱病雑記

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もしかして役立つ情報があるかも。

入院生活は退屈だ。

特に、自分の入院した閉鎖病棟は退屈だった。食事と服薬と就寝が毎日繰り返されるイメージだった。

ちなみに、自分の入った閉鎖病棟では作業療法のような企画は無かった。そのため、入院中に知り合った仲間内でトランプをするくらいしか時間を潰す手段が無かったと思う。

ところで、恐らくではあるが、そのような生活を年単位で続けなければいけない人も居るはずだった。例えば、家族から見放されたお年寄り。偏見かも知れないが、外れてはいないと思う。

しかし、そのような中、病棟内でおもしろい企画があった。「流しそうめんを食べよう」という企画である。病院の中のラウンジで雨樋を組み立て、そうめんを流して患者に食べてもらおうという企画。

ついでに言うならば、看護師がギターを持って出て、即興の演奏を見せてくれた。演奏のレベルはともかくとして、なかなかに楽しい企画だった。次回に演奏する時には、もっと練習を積んで出て欲しかったが、それを言うと場がシラケる。だから言わなかった。

まぁ、そんなこんなで、その流しそうめんのイベントが終わった。そして、病棟スタッフが感想をお年寄りに聞いたところ……

「そうめんだったから美味しく食べられた」とのこと。

確かにお年寄りは食べるのにも苦労するもんなぁ。普段から味気の無いものばかりだろうし……けど、楽しんでくれた様子に、こちらまで嬉しくなった。

さて、今になって思うのであるが、閉鎖病棟は多くのリスクを抱えていることと思う。患者の脱走リスクなどの他にも、暴れるリスクもあるだろうし、窃盗、自傷、自殺など、様々なことであろう。そのため、医療スタッフも相当に心血を注いでいることと思う。

そのような中での流しそうめん企画。忙しい中でも素晴らしい企画だったことと思う。……とくに、自分は「そうめんを美味しく食べた」と言ったお年寄りの言葉が忘れられない。普段は味気の無い食事だったと思う。そんな中での「美味しかった」は、普通の「美味しかった」という言葉よりも重さを感じる。

まぁ、ギター演奏はともかくとしても、企画は良かった。医療スタッフの方々に「お疲れ様」と心から言いたい。また、他の病院でも、このような企画を行って欲しいと思う。頼んだぜ。

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