精神疾患を持っている人にとって、医者の健康は不可欠なのではないか、とも思う。健康状態が悪くなってしまい、仮に居なくなってしまったならば大変なことだからだ。
「病院なんかどこにでもある」「医者はどこにでも居る」という考え方もあるだろうが、精神科医は患者との相性があるため、誰でも良いとは行かない。
仮に、その医者が居なくなった場合、運が悪ければ相性の悪い医者、あるいは質の悪い医者しかその地域にいないケースもあり得る。医者を選べないことは悲劇でしかない。
考えてみてほしい。今まで診てくれていた医者が突然いなくなることを。これからどうすればいいか、どんな医者が当たるかなど、不安だらけにはならないだろうか。
ところで、ここから自分の話をしたい。
実は自分の主治医が倒れたことがある。
ある日のこと、いつものように電話で病院に掛けたところ、「先生は休んでいる」と話された。
休んでいる?……あの医者が居ないと困るぞ。
咄嗟に自分はそう思った。というのも、その医師とは10年を超える付き合いだったからだ。
今までいろんな精神科医に当たったが、その医者が1番長い付き合いになる。こっちのことは、多分、1番よく知っている医者だ。
休職やら復職やら入院やら診断書なんかに関しても世話になった。その辺りの経緯を知っている医者が居なくなるのは本当に困る。診断書を上手く書いてくれる医者を探すのは大変だ。
けどあの先生、確かに年配だった。ホントに復帰できるのかね?
仮に、復帰ができなかった場合、新たな医師を探さなければならない。この地域には大勢の精神科医がいるが完全にガチャだ。大変だ。
自分は医師の回復を考えるのではなく、最悪のシナリオばかりを想像していた。
こんな縁起でもないことを考える患者、医師の家族からすれば嫌だろうな。
そんな感じでイヤなシナリオばかり考えていたが、幸いなことに、その医師は復活。前の通り、自分は診てもらえることになった。いやいや、めでたしめでたし。
しかし、少し気になることがある。あの医者、復帰後は少しロレツがまわらなくなっていたかもしれない。もしかしたら頭の血管に異常があったか?
脳血管障害の後遺症に関しては完全に知らないが、何らかの診察ミスをするかも知れない。意外とヤバいかも。やっぱり病院を変えなきゃならんかなぁ?
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