双極性障害の著者が、自分の味わった「焦燥」について紹介します。 | 壮絶体験記!精神疾患オヤジの躁鬱病雑記

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精神疾患を発症して30年のオヤジの雑感。
もしかして役立つ情報があるかも。

双極性障害は気分の浮き沈みの激しい病気……これは確かに当たっている。しかし、100点満点ではない。実際にはそこに特異的な感情が入っていることも多い。

 

一時期ではあったのだが、自分には「焦り」のひどすぎる時期があった。焦りのため、人にも迷惑を掛けた。

 

今回はその躁状態と焦りに追われた時期について紹介する。

躁状態と焦燥の合わせワザ

自分の疾患は双極性障害なのであるが、多分、気分の上がり下がりだけではない。実は様々な感情障害が混在していると思う。

 

良い例が「焦り」だ。

 

焦りとは、何かに追われる状況にあり、それが達成できない状態で発生する感情だと思う。

例えば、試験が迫っているのに勉強が進まずに焦るとか。……これは、「試験の点数」に追われているのに、勉強が進まない(その人の中では達成できていない)ために発生するとも言えるだろう。

 

また、社会人であれば納期とノルマが関係するのかも知れない。納期が迫っているのにノルマが達成できない。そのために焦る。……といった具合ではないだろうか。

 

ただ、それは「原因があっての焦り」であろうと思う。

 

しかし、自分が味わったのは「原因の見えない焦り」だ。いや、「原因のない焦り」だったのかも知れない。

 

ともかくとして、とある時期に焦燥のひどい時期があった。とにかく何事も焦りまくり、周囲に迷惑を掛けた。

 

しかも、そこに躁状態がマッチしたのだろう。焦りがヒートアップしていたこともあった。

 

躁状態は自分でも分からない。「気分が良い」「絶好調だ」などと勘違いをすることが多いのである。だから、異常なほどに焦りまくっても、あまり自分は気が付かないことだと思う。

躁状態と焦燥でこんな迷惑を掛けた

かけた迷惑のトップの例を挙げてみよう。

 

それは、かかりつけの精神病院に鬼電をしたことだった。理由は診断書の件だったと思うが、大した内容ではないことを強烈に問題視して電話をかけた。もしかしたら何らかの脅迫観念もあったのかも知れないが、とにかく電話をかけまくった。

 

ちなみに対応していたのは男性職員。電話に出る時には溜息を漏らすやら「またかよぉ」と愚痴を漏らすやら。相当に大変に思えたらしい。その時の自分は焦りもあったが、「こっちは客だぜ」などと言った思いがあった。いくら躁状態であったとしても迷惑な話だ。

 

そうこうしている間に主治医から「焦燥がひど過ぎる、仕事を休みなさい」と言われ、「休職3ヵ月が必要」と書いた診断書をもらった。かくして5年間の休職人生が始まる訳であった。

 

しかし、鬼電か。自分が受ける方だったら堪らないな。

 

……とも思うが、こっちは双極性障害の患者だ。「あいつの症状なんだ」とでも思ってくれても良かったんじゃないかな。……などと思うのは、もしかしたら今も躁状態なのかも知れない。

終わりに:躁状態と焦燥を振り返って

これは多くの人が口をそろえるが、「躁状態は自分では分からない」らしい。だから、自分は正しいと勘違いをする。だから、その状態で焦ったとしても、焦らなくてはならない状況だ……と勘違いをする。

 

しかも、仮にそれを指摘するとキレるかも知れない。悪循環だ。

 

それを考えると、やはり周囲に多大なる迷惑を掛けたもんだ……と、改めて思う。悪気はないんだよ。本当にね。

 

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