2017-11-12

「アダムス・ファミリー」KAATの千秋楽

テーマ:演劇

『アダムス・ファミリー』KAATの千秋楽が今日(11月12日)でした。

まだまだ、この素敵な演目は続きます! このあと大阪で3回、富山で2回。各都市の皆様、どうぞお楽しみに!
 
私が拝見するのは今日のKAATで残念ながら最後となりましたが、再々演をもう今から祈願しています。
キャストの皆さん、とにかく素晴らしすぎます。
初演時の演技で読売演劇大賞受賞の、我らアダムスのゴッドファーザー、橋本さとしさん演じる豪快でユーモラスな、そして時に切なく甘美に歌いあげる、ゴメス。本当に凄いです。パワフルでありながらきめ細かいその凄い演技、どこを取っても平凡な瞬間というのがない、常に「ゴ・メ・ス。」という個性を強烈に打ち出してくれます。みんな驚愕、大喝采です!
モーティシア役のダブルキャストは、初演に続きますますオーラ輝く女神様、真琴つばささん、そして、今回あっという間にもう一人のモーティシアの世界を創造された天才肌の壮一帆さん。それぞれに違うモーティシアなのですが「真琴さん、いい!」「壮さん、いい!」「やっぱり真琴さん、いい!」「やっぱり壮さん、いい!」…と無限ループで繰り返し観て、二倍のめり込んでしまった私でした。美しくプライド高きモーティシアはゴメスを本当に愛しているんだな、ということが、二通りに感じ取れて心が二倍豊かになりますので、ダブルキャストのお二方のどちらの世界をも是非目撃してくださいね、大阪、富山の皆さま!(および、近辺や遠くから大阪・富山に来られる皆さま!)
昆夏美さん演じる、笑わない少女ウェンズデー。前にも書いたかもしれませんが、私が勝手に作ったキャッチフレーズでは「ミュージカル界に誕生したまったく新しいタイプのヒロイン、“ゴシック・ディーバ”」。ゴスなのに恋する乙女、という複雑さを、この上ない個性として花開かせた昆さん、凄いです!
そして、村井良大さん演じるルーカス・バイネッケは、本作に登場する人物の中で唯一、屈折のない、まっすぐな人なのかもしれないです。その唯一のまっすぐさを、村井さんがかっこよく演じています。バイネッケ家の三人家族が「超ビビりながら」アダムス家に入っていく時、それでも村井さんルーカスだけは、結婚したい当事者だからこその男らしい勇気をしっかり持っているのです。
昆さんのウェンズデーと村井さんのルーカスのカップルを見ていると、「日本の(?えっ?もともとブロードウェイミュージカルなのですが)未来は明るい!」という確信が持てるというか、頼もしい新世代への希望に胸あつくなります。
そして、樹里咲穂さんは、前にも書いたかもしれませんが一幕の最後の方でずーっと観客の心をわしづかみ! ポエム好きの明るい主婦アリスがどう変わるのか、ここまで見事に演じきっていただくと、観た方がみんな頭を殴られたような衝撃を受け、影響を受けて、家のダイニングテーブルを舞台にアリスごっこを始めたくなる!
戸井勝海さん演じる、ルーカスのお父さんで、アリスの夫であるマル・バイネッケも、超ビビりながらも「理解できない家族にも礼儀正しく」とアメリカ紳士らしく立派に振る舞う、その時点でのかっこよさから、自己の本質に立ち返る時のかっこよさまで、とにかくかっこいい役です! 戸井さん、歌も超かっこよく、もっと聴きたいです! バイネッケ家をリードするお父さんばんざい! これも前に書いたかもしれませんが、バイネッケ家の三人が、劇場での通し稽古でご自分たちの出ではないときに客席に三人並んで座っておられたりするのが「そのまんま三人家族!」でとっても素敵でした。
かっこいいといえば、実は『アダムス・ファミリー』で一番かっこいい役は、澤魁士さん演じるラーチかもしれないです。その理由は…最後まで観ていただければわかります! 私は、タクシーのサインを持ってくるときの寂しそうな澤さんの声色が大好きなんです。気はやさしくて力持ち、というような素敵な存在感です!
パグズリーは、初演はダブルキャストだったのですが、今回の再演では庄司ゆらのさんが一人で演じておられます。パグズリーはドキドキハラハラや、笑いの渦に巻き込まれる大役。いちばん年の小さい弟役ですが、庄司さんの存在感は実に大きく、素晴らしいです。
梅沢昌代さん演じるグランマ、102歳なのに、まだまだ恋愛する意欲にもあふれ、頭もものすごくしっかりしていて、パグズリーにとってもやさしい忠告をしてあげる…。梅沢さんが、心に残る演技で、あなたに「生きる元気」を与えてくれます。個人的な話になりますが、私は公演中の11月11日にグランマの年齢マイナスきっちり半世紀、という年齢になりました。グランマになるまであと50年頑張ろう!というのはちょっと無理かもしれませんが、意識だけは、グランマを目指したいです!
そして、今井清隆さんは、思い切った扮装でフェスタ―を熱演されていますが、今日ブロードウェイから観にいらしていたジェシカさんも終演後に、本当はかっこいい今井さんを見て「ファット・スーツを着ていたのね!」とびっくりしておられました。『愛についてだけは語ろう』『月と僕』など、フェスタ―の素晴らしい歌唱でうっとりさせる名ナンバー、リピートして覚えて歌いたくなる力を持っています! フェスタ―は最後、意外な展開でびっくりさせますが、いとおしい今井さんのフェスターが、わたしたちに「心やさしくあれ」「心豊かであれ」というメッセージを残してくれるように思えます。
祖先たちは、チーム・ジェントルメンが中本雅俊さん、小暮キヨタカさん、照井裕隆さん、藤井凛太郎さん、新井俊一さん、レディーズが柏木奈緒美さん、遠藤瑠美子さん、田口恵那さん、岡本華奈さん、熊澤沙穂さん。みんな素晴らしい実力で、何が起こっても任せて安心、と思わせてくれる頼もしい祖先たちです。
 
また熱くなって書きすぎてしまいましたが、公演はまだ5回(11月12日現在でカウントしています)ありますので、まだまだ安全祈願!
そして皆様、是非最後までご来場&応援をお願いいたします!
 
 
きのう誕生日だったわたしは、田中プロデューサー様から、素敵なアダムス・グッズをいただいてしまいました!!
ありがとうございました!!
↓近沢レースさんの高級なレースの縁どり。「AddamsAddams」とつながっているのが見えますか? 蜘蛛の巣もゴスで素敵です!
 
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